6月21日(1)、お墓参り〜ヒルトン
夏至当日。式に参列してくださった友人たちはこの日、日本に帰ります。最終日も朝からスペシャルな予定が!
以前、ソフィア・ヤンソンさんに取材したとき、「トーベさんのお墓参りに行きたいです」と伝えたところ、「場所がややこしいのよ、あとで地図を書いてあげる」と言ってくださったのですが、取りまぎれてしまい、果たせずにいました。今回はコアなムーミンファンの皆さんとご一緒なので、お墓参りを実現させることに。
ヘルシンキ中心地からそんなに遠くない場所に、ヤンソン一家のお墓があります。フィンランドの墓地は公園のような開けた雰囲気で、散歩に訪れる人も多いそうですが、やはりあまり写真をぱしゃぱしゃ撮るのは憚られたため、あまりいい写真がなくてすみません。
この彫刻はお父さんのヴィクトルの作品。お墓にはヴィクトル、母シグネ(ハム)、兄ラルス(ラッセ)と妻が眠っています。トーベのパートナーだったトゥーリッキ・ピエティラはここには埋葬されていないと知って、ショックでした。まぁ、トーベもトゥーティも♪ここに私はいません〜♪という感じで、夏はクルーヴハルあたりで遊んでいるとは思うのですが。
ローソクと、夏至当日だったのでニョロニョロをお供えして、手を合わせました。小さなムーミンフィギュアが1つ、置かれていましたが、お墓がムーミングッズで埋もれては大変ですから、原状復帰ということで、ニョロニョロはきちんと連れ帰りました。
アアルトのお墓もあります。
大きな木がたくさん。墓地の場所自体は「ムーミンゆかりのスポットマップ」などにも記載されています。墓地のどこに誰のお墓があるかについては、墓地の案内所で聞くと教えてくれるそうです。ただ、ご遺族にとって墓地は大切な場所。観光スポットではありません。ですから、行き方などの詳細はここでは伏せさせてください。
ランチもスペシャルな場所に予約済み。タクシーでヒルトンカラスタヤトロッパに移動しました。トーベが内装を手がけたバンケットルームのあるホテルです。ムーミンファンのためのツアーには、その宴会場でお食事!という特典があり、ずっと憧れていたのですが、ツアーに参加したことがないので、未見でした。宴会場が使われていないときはフロントで頼めば無料で見学できる、とも聞いていたのですが、前回、迷ってしまってたどり着けず(笑)。今回はちゃんとメールで問い合わせをしたところ、人数が少なすぎて宴会場での食事は無理だったのですが、夏至休みで宴会の予約は入っていないから見学OKとのこと。ちょうど街のレストランもほとんどお休みなので、ホテル内のレストランにランチの予約を入れ、その前後に見学をさせてもらうことに。
ヒルトンカラスタヤロッパは3つの建物からなり、フロントのある本館に立ち寄ると、この時期は使われていない地下通路を通って、別棟に案内してくれました。通路にはずらっとマリメッコのパネルが! 国際的な会議などで使われることもあるため、フィンランドを代表するマリメッコのファブリックを紹介しているとのこと。そういえば、スタッフの方のネクタイなどもマリメッコでした。
これ、「夏至の魔法」という名前だとか!
トーベの絵も何点かありますが、今はアテネウムの回顧展に貸し出し中なので、これはレプリカ。
ヒルトンはオーナーが何人も変わっているため、正確なことはわからないそうですが、トーベはホテルに宿泊させてもらう代わりに、宴会場の天井や壁に絵を描いたそうです。
天井にも、天使や花の絵がいっぱい。
壁にも驚くほどたくさんの絵が描かれています。それぞれに異なるモチーフ、柔らかな色づかいに思わず見入ってしまいます。
貸し切りだったので、ゆっくりと気のすむまで写真を撮らせていただきました。
筆跡もしっかり残っています。
容赦なくスイッチが取り付けられていました(笑)。
ライトなども趣があります。
新館の海の見えるレストランに移動してランチタイム。
パン付き。
肉料理、リードヴォーだったかな。柔らかくておいしかった。
魚料理。サーモン。
ハンバーガー。
いい天気だったのですが……。
急変。
なんと雹が降りました。ジャパニーズモラン恐るべし!?