特別な日
6月28日(土)。ソコスヘルシンキの朝御飯。ムーミンパパの言葉!?
今日も長い1日なのでがっつり食べます。
11時頃までホテルでのんびりして、歩いてすぐの元老院広場へ。プライドマーチが行われるこの日、今までとはうってかわって、暑いほどの晴天! スタートは13時ですが、すでにたくさんの人が広場に集まっていました。
雲ひとつない晴天! いつもの大聖堂の前に……。
こんなにも大勢の人々が!
翻るレインボーフラッグ。
そもそもフィンランドでこんなに多くの人が集まっているのを初めて見た気がします。
先頭の大弾幕。
Setaの方を紹介していただいて、いっしょに歩かせてもらったのですが、全容を見てみたかったので、途中で抜けて沿道から撮影することにしました。
日本のパレードだと派手なドラァグクイーンに目が行きがちで、若いゲイメンが多めの印象なのですが、ヘルシンキプライドは老若男女さまざまで、特にファミリーが多いのに驚きました。
普段はトラムも走っている、エスプラナーディ通りを1本、大聖堂側に入った通り。たまたま居合わせて、何だかわからないまま巻き込まれてしまった人もなかにはいるとは思うのですが、多様性のシンボルであるレインボーのグッズを身につけた家族の姿も。
ペット連れの人が多いのにもびっくり。
レインボーフラッグをまとったワンちゃんはみんなの人気者でした。
ちょうどこのとき、同性婚に関する法案が否決された直後で、それに抗議する声が当事者に限らず国民の間から沸き上がっていて、過去最多の参加人数を記録したとか(その後、5万人分の署名をもって国民が法案を国会に提出、2014年11月28日に同性婚法が可決されました)。
花嫁さんのグループ!と思ったらオネエさんたちでした。
スタートから1時間半ほどたったでしょうか。どこまでも続く人波も少しまばらになってきて、そろそろわたしたちも移動したほうがいいかも?と列に戻って歩きだしました。
見慣れたマリメッコやストックマンのあたりにもこんなに人が!
おまわりさん(たぶん本物)に絡むオネエさんたち。
最終地点の公園に到着したら、ピクニック気分の人々で埋めつくされていてびっくり。TシャツでもOKなぐらい日差しの強い日でしたが、日陰は肌寒むかったのに、調子に乗って少し無理をしてしまいました。
ステージではパフォーマンスやスピーチが行われています。
屋台でお昼御飯を買いました。
ホットドッグとクレープ。
17時。Mさんとトーベ・ヤンソン公園で待ち合わせ!
ウスペンスキー寺院のすぐ裏、カタヤノッカ地区にあるトーベ・ヤンソンゆかりの公園の名称が「トーベ・ヤンソン公園」に変更されたばかりだったのです。
といっても、市民が読書したり、日光浴したり、犬の散歩に来たりする、いたって普通の公園(笑)。売店もいたって普通ですが、ちょっと色気を出したかムーミングッズも販売していました。
すぐ目の前にある、ヴィクトル・ヤンソン行きつけだったというタバコ屋さんはイタリア系のカフェになっていました。
カフェと公園で思う存分、しゃべり倒し、肌寒くなってきたので、できたばかりの観覧車に乗りに行くことに。
観覧車日和の晴天です。
運営しているのはフィンエアーで、マイレージカードを提示すると割引価格になります。黒と金のは特別料金のファーストクラスで、シャンパンが飲めるんだとか。
エコノミークラスに乗りました。ガラス(プラスチック)が青い。
何周するかは決まっていないらしく、3〜5周ぐらい適当にぐるぐるまわってくれます。
海、大聖堂やウスペンスキー寺院を眼下に。
晩御飯はあやしいヌードルを食べました。太めのエスニック焼きそば、という感じ?
22時半頃、ソコストルニの塔のてっぺんにあるアトリエバーへ。アアルトベース入りのカクテルが飲める名物店なのですが、初めて来ました。すごく混んでいて注文しづらかったので何も飲みませんでしたが、イスを占領したりしなければ景色だけ眺めにきても大丈夫みたいです。
夕焼け。
こちら側は夕陽。
世界一開放感あふれる?トイレ。
ホテルまで帰る間もずっとおしゃべり。景色が美しいと黙って眺めているだけでもいいし、話していても楽しい。いろんな風景とエピソードが心に刻み込まれています。
帰路についたMさんから「海がすごくきれいですよ」とメッセージをいただいたのに、見に行く元気が残っていなかったことだけが、今も心残り。