サーリセルカのホテル

Too2016-01-15

 今回の旅で最初の不安材料はイヴァロ空港からサーリセルカまでのエアポートバスが動いているのか、ということでした。空港ですし、ほぼ満員の飛行機が到着するのですから、タクシーはいるだろうと思いつつ、料金を考えるとできればバスを使いたい。イナリの宿にサーリセルカ→イナリへのバス移動についてイナリの宿に問い合わせたところ、「ここで調べてね!」とURLを送ってくれたのですが、空港→サーリセルカは「該当するバスはないよ!」と言われてしまいます。
 サーリセルカのホテルに「日曜だけど、バスある?」とメールしたところ、テンプレっぽい感じの返事が来て、そっちに書いてあったバスの時刻表を見ると、時刻的にはあるはずなのですが、日曜も同じタイムテーブルかどうかよくわかりません。
 イヴァロ空港は2011年の秋に来たときより大きくきれいになっていた気がしたのですが、カフェなど冷やかしている余裕もなく、空港正面のバスターミナルへ。空港といっても東京の鉄道駅程度のサイズ感なので、迷う心配はなし。

 大きいバスが来ていて「S……サーリセルカだ!」と近づいていったら「Scandinavia〜」とかで、一瞬、焦りましたが、ちゃんとエアポートバスが待っていてくれました。焦ったせいか、いちばん乗り。「どこのホテル?」と聞いてくれて、スーツケースをバスの下に収納してくれ、「中で座って待ってて」と言われました。お金を払おうとすると、「いいから座ってて〜」みたいな感じ。そのうち、他の客が何組かやってきて(日本人も2組ほどいましたが、別のホテルでした)、全員が乗り込んでから、運転手さんが座席に集金に来てくれました。大人は1人10ユーロ。カードが使えます。
 サーリセルカの町までは約30分。すっかり日の暮れた暗い雪道をけっこうビュンビュン飛ばしていきます。
 バス停からホテルまでは約50メートル。ふだんならどうってことない距離ですが、雪道&スーツケースだとけっこうキツイ。なので、このときはホテル外観の写真も撮っていません。
 今回のホテルはホリディクラブサーリセルカ。スパ付き、町の中心?にある、ファミリー向けのホテルです。もっとチープな感じかと思ったら、意外にシックで雰囲気のあるホテルで大満足。細長い造りなので、割り当てられた部屋からフロントや朝食レストランまではかなり遠かったですが、出入り口があちこちにあるので、外には出やすい。2階建てで階段しかありません。1階はカーテン引かないと外から丸見えだし、景色も2階のほうがいいと思うので、2階でよかったのですが、お子さま連れの方とかスーツケースを階段で上げるのは無理!という方は1階をリクエストしたほうがいいかもしれません。

 窓際にソファ。

 テレビ。

 ライティングデスク。

 ポットがあるのがうれしい! なんか雑に置いてありますが(笑)。ちなみに冷蔵庫はありませんでした。窓の一部が開閉できる二重窓になっていたので、冷えるかな?と思ってビール置いてみたけど、冷えなかった。

 ラップランドのホテルに高確率で飾られているサーミの人々を描いた絵。

 バストイレ。

 おしゃれげなシャワーカーテン。

 残念ながらバスタブなし。スパホテルなので、サウナはありますが、20時半までで別料金プラン。この日はシャワーで我慢することに。

 タオルドライヤー付き。使わなかったけど、ぱんつとか干すのに便利です。

 今回持参した日本食の数々(笑)。旅の後半、友だちと会う予定が入っていたので、残って分は押しつけるプランで多めに持ってきました。

 晴れていたので、オーロラチャンスを逃すわけにはいきません! 日本で朝起きてから丸1日近くたっていて、へろへろでしたが、カップヌードルとうどんで腹ごしらえして、30分ほど仮眠を取りました。

 続く〜。
 補足。フィンランド国内の飛行機はヘルシンキを拠点にトゥルク(ムーミンワールドのあるナーンタリの最寄り空港)、オウル、ロヴァニエミ(鉄道でも行ける最北の街)、キッティラ、イヴァロなどの地方空港への便があります。日本からフィンエアーで行くチケットをネット予約する場合は、複数の目的地を選べば、接続便も買うことができます。イヴァロ→ロヴァニアミなどの直通便はないので、その区間はバス移動がメインの手段。イヴァロ空港は、 日本人に人気が高く、日本の旅行会社による常駐ツアーデスクもあるサーリセルカと、サーリセルカからオーロラハンティングバスで行くことも多いイナリの最寄りの空港です。
 これまではイヴァロ空港に着いた後、ホテルにタクシー送迎を頼んでおいて、イナリに向かっていました。そのときの記録は→日本〜ヘルシンキ〜イヴァロ空港 - おでぶさん時々おしゃまさん1日目 - おでぶさん時々おしゃまさんあたりをどうぞ。今回はタクシー手配以外に、乗合バス(タクシー?)の予約ができるようになっていました。帰りに利用しましたが(これがこの旅最大の不安材料だったのですが、それはまた後述)、イナリ←→イヴァロ空港片道大人1名27ユーロです。イナリ←→サーリセルカ間はバスがあるので、どちらに先に行くか迷ったのですが、到着日が日曜のため、イナリのスーパーが閉まっていたら大変!ということで、今回はサーリセルカを先にしました。何にも考えずに決めちゃったのですが、実は逆コースにしていたら初日の出を見ることができたんですよ……。毎度のことながらどことなく残念なワタシ(笑)。
 サーリセルカはこじんまりした町で、日本人が多く利用するホテルは3軒程度。2011年2月に泊まったのはリエコンリンナ(http://d.hatena.ne.jp/Too/20110225/p1)で、2012年10月に泊まったのはトゥントゥリの別館(サーリセルカに移動 - おでぶさん時々おしゃまさん)。エアポートバスは各ホテル近くに停車しますが、サーリセルカからロヴァニエミやイナリに行くバスはトゥントゥリのフロント前かホリディクラブ近くに停まるので、リエコンリンナだとトゥントゥリ前までスーツケースを運ばないといけません。というわけで、今回はホリディクラブにしました。ツアーデスクがあるのはリエコンリンナ、国立公園入り口に近いのはトゥントゥリ、スーパーやインフォメーションがある施設に近いのがホリディクラブ、という感じ。スキーなどを貸してくれるアクティヴィティ受付は各ホテル近くにあります。雪のない季節ならほんの数分でまわれる距離感ですが、雪&スーツケースのときは慎重に選んだほうがいいと思います。トゥントゥリでも別館に泊まると朝食やチェックアウトのときに1〜2分、外を歩くことになります。この3軒以外の選択肢としてはパニモの裏のコテージもよさげでした。