サーリセルカ

Too2016-01-17

 日本からフィンランドに到着した昨夜は長い1日だったので、翌朝は8時半にアラームをかけました。時差ボケで早朝に目覚めてしまった相方はひとりで散歩へ(わたしは爆睡してた)。
 朝7〜8時頃、設定に成功したカメラで相方が撮影した写真↓ 薄暗いですが、オーロラは見えなかったそうです。


 明るく見えるのは町の灯です。


 朝9時、廊下をてくてく歩いてフロント横のレストランへ。3泊したので、月曜から3回、朝御飯を食べたのですが、カレリアパイと酢漬けニシンがあったのはこの日だけでした(涙)。ただ、ワッフルメーカーがあったことにこの日は気づかなかったので、翌日からはワッフルを食べまくりました!


 カレリアパイにバターと茹で卵!

 ヨーグルトにベリーいっぱいの幸せ!

 10時でこの暗さ。なかなかしゃっきりと目が覚めません。ぐっすり寝たんだけどな。

 11時半頃、ようやく朝っぽくなってきたので、着替えて買い物へ。

 ホテルの外観。

 昼の12時半。やっと太陽の光が少し見えてきました。

 道の向こう側に遅い時間までやっているパブ、パニモがあります。この日の気温はマイナス16度!

 その隣のお土産物屋さん。わたしが店内を冷やかしている間、相方は外でムービーを撮っていたのですが、操作のために薄い手袋1枚でハッと気づいたら指先がしびれ始めていたとか。



 そういえば今回は生きたトナカイに会えずじまい。これは剥製です。

 13時。早くも夕暮れめいてきました。

 メインストリートを国立公園とは逆側へ歩いていくと、マリメッコイッタラ製品を置いているデザインセンター、高品質な民芸品が買えるショップ、レストランなどがあります。

 店から店への移動時間は10分もかからないぐらいだと思うのですが、睫毛がどんどん凍ってきます。

 今回、ここでプッーコ(小刀)を買いました。店主から「昨夜、オーロラ見た?」と話しかけられたので、「すごかったですね〜!」と答えると、先客のマレーシアから来たカップルは見逃したとのこと。なんーたる! 「今夜も天気がいいから期待できそう」との店主の言葉にわくわくしながら店を後に。

 さらに進むと夜9時まで“まいにちオープン”の大型スーパー、クーッケリが見えてきます。アルコ(酒屋さん)もあるよ!

 目的は電化製品コーナー。日本から持っていったコンセントとスマホ充電ケーブルをつなぐアダプタの調子が悪く、スマホが充電できない!?という事態に陥っていたのです。iPhoneじゃないので無理かなぁと諦めていましたが、コンセントとUSBをつなぐアダプタならあるかな、と。最初、40ユーロ近い製品しか見つけられず、背に腹は変えられないか……と悩んでいたら、12ユーロぐらいのSONY対応のものを発見! 念のため、レジで確認させてもらって、スマホ使えなくなるかも!?問題は無事に解決しました。

 フィンランドのコンセントはC型の丸形2つ穴。変圧器も持っていますが、最近のスマホやカメラはほとんど海外でも充電できる仕様になっています(が、もしかしたらアダプタの故障原因は電圧の違いにあったのかもしれません)。プラグは空港にも100均にもあります。2つでは足りなかったので、次回はもっと持っていこう(以前は変圧器を通さないと使えないため、プラグが多数あっても仕方なかったのですが、今は直接つなげられるので)。充電アダプタは日本では使えませんが、きっとまたフィンランドで役に立ってくれるはず!

 他に、ビール、シードル、ノンカフェインのルイボスティーなどを買いました。店内はかなり暑くて、ダウンを脱いでも汗をかきました。外に出ると汗が凍るのがツライ。


 外に出ると14時前とは思えない暗さ。

 インフォメーションも入っている町のシンボル的なショッピングセンター、シウラにやってきました。

 昼御飯はクーッケリの食堂でもよかったのですが、秋に来たときに閉まっていたオシャレカフェに行きたかったのです。

 ……2階にあったカフェは影も形もなくなっていました。サーミの衣装を来た人形は健在。

 1階でビュッフェランチを食べることにしました。17時と遅めの時間までやっていて、9.9ユーロとお安め(といっても2人分、日本円で2636円)。時間的に残り物しかないかな〜と思ったら、地元の人で混み始めて、少なくなったものは補充してくれて、なかなかいい店でした。

 生野菜がうれしい。

 パンもいろいろ。

 じゃがいもどーん!

 ミートボールどーん! じゃがいもとミートボールを皿に山盛りにするのが地元流っぽかったです。

 乗り物酔いの名残りと時差ボケで「酸っぱいものが食べたい」と妊婦のようなことを言い続ける相方と、早くも小食モードなわたしの控えめセレクト。

 大好きな黒パンがあまり食べられなくて悔しい。ドリンクは自家製ノンアルコールビールみたいやつ、飲むヨーグルト、水がありました。コーヒー、紅茶、ハーブティーも料金に含まれていることを確認し、おいしいハーブティーをお代りしました。

 トマトとピクルスの酸味が効いたクリアタイプのサーモンスープがすごくおいしかった! 寒い日にはスープですねぇ。

 おいしそうなカレリアパイがあったけど、これは別料金。

 シウラのなかのお土産物屋さん、防寒具屋さんなどをひととおり見て、一歩、外に出たら、すっかり日が暮れて、さらに冷え込みが厳しくなっていました。寒すぎて写真を撮る気にもなれず。ちなみに旅行中、かなりの確率でデジ一を背負っていたのですが、寒さでバッテリが減るのも心配だし、手袋を外すのも怖いしで、ほとんど取り出しませんでした。トゥーティッキを連れていたのですが、同様の理由でまったく撮影してあげられず、残念でした。通りすがりにもう一度、クーッケリに寄りまして、気になっていたクリスマスパイを購入。

 17時半、ホテルに戻ってひと休み。1.49ユーロって安ーい!と思ったけど、冷静に考えるとこれで200円はそんなに安くもないか(笑)。味はまぁ普通のパイでした。プルーンジャムはそんなに甘くなくて、ねっとりしてました。こういうのは温めたほうがおいしいですよね。

 18時。まだオーロラにも晩御飯にも早いので、スパに行ってみることに。日本だとなかなか情報がなかったのですが、ホリディクラブサーリセルカのスパは12〜8時半(わたしの記憶はあやしいのと変更もあるかもしれないので、正確なことは現地で確かめてくださいね)、宿泊者はタオルなしで10ユーロ、ビジターは20ユーロ。料金はスパもレストランもルームチャージにプラスしてチェックアウト時にまとめて払うことが可能。
 フロントでスパを利用したい旨を告げると、ロッカーのカードキー(といっても番号の指定などはなく、鍵付きロッカー不要ならカードキーなしでも入れるというアバウトな感じ)をくれます。なんの説明もなかったので手ぶらで行ってみたら、タオルもシャンプーも給水器もなく、いったん部屋に戻って出直しました。ホテル内の移動はバスローブにスリッパでもOKみたいです。
 レストラン側から撮った写真がありました。まだ開いていない時間帯なので人は写っていません。水着エリアには、浜辺を模したようなプールと小さめのウォータースライダー、ぬるめのジャグジー2カ所、お子さま用の浅いプール、ドリンクバーなどがあります。ナーンタリスパホテルに比べると小さめで、露天っぽいスペースはありません。

 ほかに、裸で入る男女別のサウナと、裸で入る(!)混浴のサウナがあります。サウナで体を温めてから、クールダウンのためにプールに行く(といってもスパ全体の室温が低めなので、シャワーを浴びた段階ですでにけっこう冷え始める)のが正解。ドライヤーは入り口の男女共用スペースにしかなくて、しかも風圧が低いので、部屋に戻ってから乾かしました。
 利用しませんでしたが、水着のままドリンクが飲めます。

 思ったより時間がつぶれなかったので、19時からホテル内のレストランへ。朝食レストランとは別に、アラカルトで食べられるレストランがあるとチェックインのときに教えてくれたので、そちらに行ってみることに。ガイドブックに「ホリディクラブ並びのRakkaというレストランがおいしい」と書いてあって、探したけど見つからない〜と思っていたら、なんのことはない、ホテル内のレストランだった、ということに後から気づきました。
 グロッギが2種類あったので、片方はアルコール入り、片方はノンアルコールで頼みました。ちゃんとしたレストランには食前酒用のカクテルがあって、グロッギはアルコールありなしを選べるところが多かったです(ムーカフェと同じですね!)



 ボリュームを警戒して、わたしはトナカイスープの小サイズ。

 相方はサーモン。パンがつかない店だったので、足りないかなと思いましたが、こってりしてて満腹中枢が刺激されるー。ドリンクと2皿で6000円弱。ラップランド価格です。

 20時半。部屋に戻って着替え、前にも行ったカウニスパーの丘のほうへ、オーロラハンティングに出ました。教会を目印に道を渡って右手へ、ソリのコースがあるところから登っていけばいいと思っていたのですが、車道が増えたのか、雪で歩道が埋もれたのか、途中で進路を見失いました。中腹あたりに小さいトンネルというかガードの上みたいなスペースがあって、北側が開けていたので、そこに三脚を立てることに。が、視界を遮るものがない、ということは、風を遮るものもない、ということで、数分でも立っているだけでどんどん体が冷えてきます。さいわい、あえて遅めの時間に出たので、そんなに長く待つ必要はなく、22時ぐらいからオーロラが強くなってきました。
 わたしのコンデジはバッテリが上がってしまい、スマホ画像もイマイチだったので、相方の写真で。




 人影が邪魔だなーと思ったら、なんと、この寒いのに雪に寝ころがってオーロラを見ています! 言葉から察するにロシア人!? 今回、ロシア語をよく耳にするなぁと思ったら、クリスマス明けのホリデーでロシアの人がよく訪れる時期だったそうです。

 すっかり髪やフェイスガードが凍りつき、指先がヤバい感じになってきて、オーロラも落ち着いてきたので、23時半頃、部屋に戻りました。0時半、就寝。またしても撮影には失敗しましたが、そこそこのオーロラが見られて大満足でした!
※防寒に関するメモ。外側のポケットに入れた貼らないタイプのカイロは凍りついてしまって役に立たず。どうせ無駄だろうと買わなかったのですが、温度高めのカイロという商品も出ていたので、次回はそれを試してみようと思います。インナーとフリースやダウンの間に貼ったカイロ、内側のポケットに入れたカイロは体温で温度をキープできるので、いざというとき(指先がシャレにならない感じになったとき)用に多めに作っておくこと。その場で新しいカイロを開封しても、まーったく温かくなりません! 体を温める意味では腰や首と背中の間に貼るのが有効ですが、すぐに取り出せるという意味では胸元、ズボンのポケットも良さそう。足元は本気のスノーシューズを履いていて、前回、空気が遮断されるせいか、靴用カイロが役に立たなかったので、今回は使わなかったのですが、ヘルシンキで薄いほうのブーツに貼った中敷きタイプのカイロがなかなか有効でした。キリバイの、大きめサイズ(靴もいつもより大きめなので)がおすすめです。あと、フェイスガードは息で湿って凍るので、替えがあるといいと思います。