1月1日、初日(ファームステイ)

Too2017-01-17

 ロヴァニエミの空港から、店も民家もないような道を車で走ること約1時間。VISATUPAに到着しました。
 道路から入ってすぐのところにあるのがレセプション棟で、最初の扉を開けると小部屋が。もうひとつの扉を開けて玄関通路が進み、左手がお食事処、奥がファーム一家の生活スペース。迎えにきてくれたお母さんは母屋に引っ込み、メールでやりとりをしていたヤンネさんがTシャツ姿で出迎えてくれました。
 最初にけっこう厳しめに言われたのが「靴は玄関で脱ぐ!」ということ。コートや帽子なども、玄関脇に置く場所があります(ご家族と共用なので、お子さんの鞄なども散乱していました)。
 ホテルのフロントにあるような宿泊用紙に記入をして、「明日は朝御飯はいらないのね? 何かあったら、いつでもこの建物に来て。明日の昼間、もっと詳しく施設を案内するよ」と(英語で)言われ、「ディナー17時」と書いたメモを渡されました。数字は聞きとりづらいし、忘れちゃうので、助かります。
 ふたたび車に戻り、宿泊する建物に移動。軽々とスーツケースを降ろしてくれてほっとしました。
 宿泊施設は2通りあって、Tupalaという4〜6人用のアパートメントが4つ。わたしたちが泊まった建物は2つのアパートメントが長屋のようにくっついたタイプ。日本語のイメージだとアパートのほうが集合住宅っぽいですが、Tupalaのほうが個室です。料金は季節によって変動するようで、クリスマスホリデー時期は素泊まり1部屋(2名)で75ユーロ。サイトのフィンランド語のページには1部屋60ユーロと書いてありましたが、閑散期の価格なのか、値上がりしたのかはわかりません。
 この夜は外観の写真を撮らなかったので、これは翌朝、明るくなってからの写真です。玄関にはベンチがあり、夏は涼んだりできるのかな。冷凍庫代わりにアイスをキープしたり、製氷皿を置いて氷を作ったりしていました(笑)。

 ドアはやはり二重になっていて、靴を脱いだり、コートを掛けたりする外側の小部屋にもヒーターが。
 内側の扉を開けると、両側にバスルームとベッドルーム。突き当たり右手がキッチンで、左側にどーんと広いリビングが!

 4名で泊まる場合はソファーを動かすか、エキストラベッド入れるのかな。

 ダイニングキッチン側。

 4人掛けのテーブル。

 電子レンジ、電気湯沸かし、コーヒーメーカー。IHコンロ、冷蔵庫もあります。なかったのはオーブン、トースター。

 食器とカトラリー、鍋、フライパンもありました。

 冷蔵庫。

 ベッドルームは広くはありませんが、暖房効率がよくて、ぽかぽかでした。

 あと、素晴らしかったのが、ベッドリネンとタオル2枚が料金に含まれていて、あらかじめセットされていたこと。去年泊まったイナリのコテージはリネンが別料金で、メールで頼んでおいたにもかかわらず、用意されていなかったので、到着してから頼むはめになりました。しかも、イナリのコテージが1泊2人で130ユーロだったのに対して、ここはたったの75ユーロ! 部屋の広さも同じぐらいですが、イナリにあって、この部屋になかったのは、薪ストーブとオーブン(あと、イナリは完全に独立した建物でしたが、ここは隣室に人が泊まっていると声がけっこう響きました)。オーブンはなくてもいいけど、薪ストーブがあれば完璧なんだけどな〜。ここは宿泊スペースには薪ストーブはないみたいで、薪が使えるのはレイクサイドサウナの控室と、ファイヤープレイスのあるコタ(小屋)だけのようでした。それと、連泊の間、タオルやリネンの交換、部屋の掃除はありませんでした。お願いすることもできたのかもしれませんが、散らかった部屋に入られなくてすむので、かえって気が楽〜。タオルのうちの1枚がマリメッコだったのはテンション上がりましたが、ゴッワゴワでした(笑)。日本から手ぬぐいしか持っていかなかったんだけど、タオルの1枚ぐらいは持っていったほうがよかったのかも。あと、ティッシュはありません!

 バスルーム。トイレとシャワーがパーテーション1枚で区切られていますが、けっこう床が濡れます。床暖房がありますが、サウナを温めている間は部屋中の暖房がいったん切れるので、要注意。

 洗面。配管がむき出しですが、気にしない気にしない。

 サウナはごく普通の電気サウナ。

 現地時間21時半頃、持参したミニカップラーメン(画像なし)と空港で買ったカレリアパイをレンジで温めて簡単なご飯。ファームのディナーは基本、夕方17時頃ですが、頼んでおけば到着の時間に合わせて出してくれます。わたしたちは食欲があるかどうかわからなかったので、お願いしませんでした。

 マリボウルだー!と思ったら、なんか歪みが……。写真撮り忘れたけど、なぜか『名探偵コナン』の単行本がありました(笑)。

 写真はまた改めてアップしますが、もう1つの宿泊施設Losotupaについてもメモしておきます。そちらはユースホステルタイプで、大きな建物に、4人部屋×4、3人部屋×3、トイレ、シャワー、キッチン、ランドリー、wifiが使えてテレビなどがある広いレクリエーションルームがあります。収容人数30人。おそらくムーミンツアーで泊まるのはそちらの建物。こちらは素泊まりで1人1泊25ユーロ〜。今回は2人で60ユーロとのことだったので、たった15ユーロプラスで個別のトイレ&シャワーとサウナがつくのなら!と迷わずTupalaを選びました。
 新しくはありませんが、そこそこ清潔で、スーツケースを広げるスペースや収納もたくさん。左側のデカいのはクローゼットです。ベッドルームにも両脇に大きな収納がありました。

 当然、暖房は完備で、オイルヒーターの温度を調節できるので、とても快適でした。ただ、しまった〜と思ったのはスリッパを忘れたこと。やはり床は冷えるのでソックスでは厳しいのですが、飛行機でも使っていたきっちりめのルームシューズはいちいち履くのが面倒で。翌日、スリッパを借りられないか頼んだら、Losotupaの入り口にいっぱい置いてあるスリッパを好きに使っていいよと渡してくれて、助かりました。
 これもまたおいおい書きますが、イメージしていたほど、ファームステイらしさやホストファミリーとの交流はありませんでした。言葉が得意ではないという問題もあったと思うのですが、他の方のブログなどを拝見して、「料理の手伝いなどもしてみたい」と伝えてあったのですが、ムーミンカフェの料理監修をなさったというミルカママの姿も見えず、ファミリー側のキッチンに通されることもなく。むしろ、ユースホステルや貸しコテージ的な、勝手に自由にやってね、といった雰囲気。それはそれで居心地はよかったのですが、少し、肩すかし感はありました。
 初日はさくっとサウナに入り、現地時間深夜0時10分(日本時間朝7時10分)頃、就寝。長い元旦でした。