1月3日、3日め(サウナとオーロラ)

Too2017-01-20

 お任せフルサービスの日ですが、フリータイム多めで、スケジュールは案外ゆったりです(笑)。うちはこれぐらいがちょうどいいですが、短期滞在であれもこれも!と欲張りたい方は、事前にやりたいことを伝えて相談しておいたほうがいいでしょう。
 お昼のパンケーキの後は、スノーシューなどで各自自由に遊んで、15時にレイクサイドサウナへ。これがまたかなりアバウトで、その場で時間を割り振られます。この日は確か、日本人ファミリーが先にサウナを使い、合間にイタリア人ヘムレンさんが薪の燃え具合をチェック(なぜだ!? アトラクションと労働が引き換えだったのか、はたまた労働もアトラクションのうちだったのか!?)、15時から我々&コリアンレディ、16時からディナーで、入れ替わりにヘムレンさんがサウナに入る、というスケジュールでした。
 昨日すでに説明抜きで入ったサウナ。この日はヤンネさんが湖の氷割りデモンストレーションと入り方解説をしてくれました。ドボン用の穴にはフタがあります。なんで?と思ったのですが、よく考えたら暗闇で薄くなっている部分を踏んだら……お陀仏ですね(汗)。

 立っている部分はしっかり凍っています。穴の部分の氷を取り除いてスタンバイOK! サウナから凍った湖に飛び込むときのコツは、考えず、素早く動く。地面も凍結していて、足から冷えてくるので、さっと飛び込んでしまえ!とのこと。ブルース・リーの要領だな、とイメトレ(笑)。髪や顔が凍ると危険なので、顔をつけるのは禁止です。

 さて。この日もレディースチームだったので、水着は持っていましたが、すっぽんぽんでサウナ。せっかくヤンネさんが氷を割ってくれたんだしなぁと、最初はかけ湯をして、タオルを巻いて、外に出てみました。足で湖をつついてみたものの……これ、再凍結しかかってますやん?
 次に相方がマッパで湖に突進! やはりドボンはできずに、ひゃーひゃー言いながら戻ってきました。かけ湯をしたりタオルを巻いたりしている間に冷えてしまうので、わたしも裸で飛び出し、勢いで湖へ! 一度入ってしまうと、水温は0度よりは下がらないので、そんなに冷たくはないことに気づきました。テンション上がって飛び込んで、さらにテンションが上がって大笑い。ついにコリアンレディにもノリがうつって、3人連続でドボン! 2度めは冷静に、深さ1メートルぐらいかな、底は泥でぬるぬるしてるな〜とか考える余裕がありました。テレビで見てると、凍った湖に入るなんて罰ゲーム以外のなにものでもない!って感じですが、温泉や銭湯でサウナのあとの水風呂が好きな人なら、一度入ってしまえばハマると思います。
 さらに何度か入りたいところでしたが、16時からディナーなので、ひと足先に早めに切り上げ。隣の部屋で着替えていると「ヘロー!」と陽気なヘムレンさんの声が! 薪の具合を見に来てくれたようです。慌ててタオル巻きながら、まだコリアンレディが入っているから来ちゃだめ!と阻止。まー、さっき、3人とも裸で飛び出してたんですけどね(笑)。我々はおばあちゃんに片足つっこんでるからともかく、韓国人の女の子はまだうら若き学生さんだったんだけど、大丈夫だったんでしょうか。ファームの人や他の滞在者が湖を散歩している可能性はありますし、対岸には2つほどライトアップが見えていたので、人けがまったくないわけではありません。飛び込むつもりなら、あらかじめ水着を着ておくと安心かも。フィンランドの公共サウナは裸が基本ですが、ここはいっしょに入る人さえOKなら、好きなスタイルでいいと思います。
 さっと髪を乾かして、母屋へ。すでに日本人ファミリーがお食事をなさっていて、メニューを説明してくれました。

 メインは当ファーム産ビーフのミートローフ。

 マッシュポテトとグレービーソース。

 カリフラワーのグラタン。マリボウルに入っているのはリンゴンベリージャムとピクルス。

 デザートはルバーブのライスプディングかな。ルバーブは大好きなのですが、不思議な食感でした。毎夕、デザートがついていてうれしかったのですが、そんなに大量には食べられない感じ。

 パンいろいろ。バターもおいしいです。

 どれもとてもおいしくて、お代りしました。

 御飯を食べ終わっても、まだ17時ぐらい。残る予定は20時の夜食だけ。もうサウナも入ってしまったし、ユースホステル棟のレクリエーションルームでのんびりスマホいじり。
 入り口にいたトントゥさんたち。ツアーではトントゥさんペインティングが体験できることもあるようです。

 机の上になぜかムーミンのラッピングペーパー。個室のほうはきちんと掃除されていましたが、ユースホステル棟の共用スペースはフリーダムな感じで、おもちゃなどが散乱していました。

 天井のすみには大きなヒンメリ。部屋は暖かくて、ダウンジャケットのままでは暑いくらい。この日は滞在者が少なかったこともあって、とても静かで、男子部屋も女子部屋も貸し切り状態だったようです。こっちの棟に滞在しても快適だっただろうなぁ(wifi使えるし!)
 ハードリカーを買いそびれたことをぶつぶつ言いながら、相方は部屋でビール飲んでまったり。
 旅行中はあまりテレビをつけないのですが、あまりにも暇でつけてみたものの、フィンランドで作られたと思われる番組はどれも地味(笑)。サスケのアメリカ版や犬橇ドキュメンタリーをフィンランド語字幕で見ていたら、睡魔に襲われ、ソファーでうとうと。
 20時前にハッと目を覚まして、着替えて、外に。空を見上げると、オーロラ、出ちゃってるよーーー!

 室内で夜食をいただくつもりで薄着だったので、服を整え、他の方々を探して母屋へ。まだ誰も来ていなかったので、ヤンネさんに「オーロラ出てるから夜食はあとにしてください」とお願い。

 この旅、初のオーロラだったので、テンション上がって、日本人ファミリーに声をかけた後、ユースホステルのほうにもまわってヘムレンさんたちにも知らせてまわりました。

 そうこうするうちに一回めのピークが! 湖に降りている暇がなかったのですが、建物の電気がついていても、はっきり見えます!

 相方を追って湖へ。他の人たちもやってきたのですが、もうピークは過ぎちゃったかなと思っていたら、二度目のピーク! さっきは強めの緑色のオーロラがうねうねと横に延びるように低めの位置に出ていたのですが、今度は高い位置に縦長のカーテンのような、ピンク色の光がちらちらと混ざったオーロラが。大喜びするわたしたちを見て、ヤンネさんも「ピンクはレアなんだよ」とうれしそうに説明してくれました。

 ピンク色のオーロラを肉眼ではっきり見るのは初めて。三脚を持って出なかったのであまりちゃんと写っていませんが、とてもきれいでした。

 21時。オーロラも一段落したところで、ヤンネさんから「もう家族は就寝する時間だから、今、夜食を食べないんだったら、明朝にまわすよ?」と言われたので、慌てて食堂へ。飲み物は温かいホットチョコレートをお願いしました。ちょっと薄かったけど、見たばかりのオーロラの話で盛り上がります。ヤンネさんが、スマホでもオーロラがきれいに撮れるアプリがあること、VISATUPAのライブカメラでオーロラの様子をチェックできることなどを教えてくれました。

 スナックは温かいオープンサンド。ひとり2つずつかな。白パンと黒パンがありましたが、黒パンをいただきました。甘めのパンとチーズとハムがよく合っておいしい!

 食事を終えて外に出ると、まだちらちらとオーロラが光っていました。写真に撮るとうっすら緑ですが、肉眼では「出てはいるけど、寒空で見続けるほどではないね」という程度。もうピークは過ぎたと判断して、寝ることにしました。日本人ファミリーの方は長時間撮影ができるカメラを一晩中設置なさっていたそうで、翌朝聞いたら、薄いオーロラがずっと出ていたとのこと。でも、やはり、夜食前に肉眼で見たのがピークだったようです。

 ミラーレス一眼+三脚で撮った写真。


 じゅうぶん出ていますが、これはまだ序章に過ぎなかったのです!