1月5日(ファーム最終日、後半)

Too2017-01-24

 お昼御飯を食べたあと、腹ごなしに外へ。
 ユースホステル棟の近くにスキー置き場があります。

 クロスカントリースキースノーシューなどがありますが、あまり管理はされていないので、自分に合ったサイズを探して適当に使います(笑)。

 ソリはカチンコチンに凍りついていました〜。

 14時20〜40分ぐらいの風景。

 刻々と変わっていくだけでなく、方角によってもかなり空の色が異なります。

 キックスレッジで道路に出てみました。トナカイ発見! 今回、トナカイは何度も見かけましたが、あまり間近ではお会いできず。

 追ってみたけど、逃げられました。

 使い方わからないけど、車のバッテリーが上がらないようにするか、暖めるためのコンセントだと思われます。

 15時半でこの暗さ。

 実際は雪明かりもあるので、そんなに暗くは感じません。ただし、この日も−30度前後で、けっこう寒い。動くと顔から湯気がたって、帽子やフェイスガードが凍りつきます。今日もレイクサイドサウナに入りたいとお願いしたのですが、「寒すぎて無理」とのことでした。

 16時、貸し切りディナー。

 甘みの強い、群島の黒パンと呼ばれるパンがあってうれしい。メインは近くの牧場でとれた羊とじゃがいも。付け合わせはイタリアンっぽいオリーブと野菜。くさみもなく、とてもおいしかったです。

 もりもり食べましたー。

 デザートはストロベリーミルクプリンとラズベリームースかな。甘酸っぱくて2つ味が楽しめます。しかし、お腹いっぱい〜。

 人なつっこいにゃんこ。食後、明日の朝はバタバタするからと、会計を済ませました。きっちり明細を書いてくれて、宿泊は2人で75ユーロ×5泊、食事が朝夜ちょうど各4日だったので1人1日25ユーロ、気になるフルボードサービスは「アクティヴィティ(スノーモービル)」という名目で1人22.5ユーロでした。つまり、宿泊と食事とアクティヴィティを足すとひとり85ユーロになる計算ですね。キャンプファイヤーのパンケーキと夜食もついて、このお値段はすごくお得! 2日目のサウナとスキーレンタルはサービスだったのか!?とか、夜食やパンケーキだけオプションで頼んだらどうなるのか!?とか、よくわからないこともありましたが、言葉の壁もあるので、ふわっとさせておきました(笑)。あと、行きの送迎が90ユーロ。実は帰りも鉄道駅までの送迎をお願いしていたのですが、「バス停まで送っていくからバスで大丈夫だよ!」と、押し切られました。「重いスーツケースあるんだけど」と食い下がってはみたのですが、「バスに積んでもらえるから!」と。50〜60ユーロ節約になるし、時間もしっかり調べてくれたので、がんばってみることに。そのあたりはファームの方のご都合もありそうなので、必要な方はちゃんと事前に依頼しておいたほうがよさそうです。

 食事を終えて、部屋へ。雪がパラついていて、オーロラはあきらめモード。2晩続けてあんなすごいオーロラが見えたんだから欲張ってはいけない、と自分に言い聞かせつつ。

 掘り出してきたグラスで暖めたグロッギとウォッカを飲みながら、荷物の整頓。明日は移動なので、もう着ないであろうインナーダウンや極寒用の手袋と帽子をスーツケースにしまいました。

 20時頃、自室で夜食。昨日買って食べきれなかったクリスマスパイとシナモンロール

 ヨーグルト。

 ときどき雪がやんでいないか外を見に行っていたのですが、ここで問題発生! 玄関ドアの鍵がスカッスカッと手応えなく空回りして開かなくなり、室内に閉じ込められてしまったのです! 仕方なく、ヤンネさんに電話(内線はないのでスマホから)。電話はつながり、事情を理解して、「すぐ行く」と言ってくれたのですが、フィンランド人の「すぐ」は日本人ほど「すぐ」じゃない(笑)。とはいえ、さいわいにも締め出されたわけではなく、暖かい室内なので、おとなしく待機。やってきたヤンネさんは外から開けてくれて、「壊れたみたいだから交換パーツがあるか探してみる」とのこと。とりあえずは鍵をいじると開かなくなる可能性があるため、鍵を開けた状態のままにしておくように言われました。そういえば、去年、イナリのコテージに泊まったときも鍵がうまく開閉できず、コツを教わると同時に、「凍りつくと壊れやすくなるから強くまわさないで」と言われたため、ここでも気をつけて扱っていたつもりだったのですが、力を加えすぎたのかもしれません。
 のんきにアイス食べたりして、最後の夜を楽しむ我々。

 と、ヤンネさんからショートメッセージが入り、「ごめん、パーツなかったから今夜は修理できない。誰も行かないと思うから大丈夫だよ」……。鍵が閉められないことより、外に出たときに締め出されることのほうが恐くて、ストッパーをかませたものの、冷気がヤバいので、鍵の金具にマステを貼って対処。不用心だね〜と言いつつ、最後の夜なので、ゆっくりサウナを堪能(笑)。

 その後、さらに問題発生。一昨日、室内でピッピッという電子音が聞こえだし、原因がわからず、充電器?電気?と半日ほど理由を探っていたのですが、さらに音がやかましくなり、天井の煙探知機だ!と判明。翌朝、ヤンネさんに身振り手振りも交えて「ファイヤーアラームがピッピッ鳴ってる。バッテリーが切れたかもしれないからチェックして」とお願いして、サンタ村に出かけたのでした。戻ったら音がやんでいたので、「部屋、入ったのかねー。でもゴミは捨ててくれてないねー」なんて言っていたのですが……なぜだか一時的に音がやんでいたものの、またピィーッピィーッが始まってしまったのです。しかし、この時点で夜23時ぐらい。さっき送った「鍵のことはOK、明日のバスの時間を確認したいんだけど?」というショートメッセージにも返事がなく、もう寝ちゃったと思われます。電池を外そうにも、天井は高すぎて、とてもとても手が届きません。まー、耳栓持ってるし、あきらめて寝ることに(明朝、次の客のためにも再度、「アラーム鳴ってたよ、いったん止まっても鳴るから直して!」とお願いすると、めっちゃ謝られてハグされました(笑))。

 深夜0時過ぎ。電気を消して窓の外を見ると……星が見えます。写真を撮ってみると、まさかのオーロラ! もうサウナ入っちゃってパジャマだし、防寒具もしまっちゃったし……。あまり強いオーロラでもない(写真に撮るとわかるけど、肉眼ではぼんやりしか見えない)から、もう寝ようかと思ったのですが、「ちょっとだけ見に行ってみよう!」と相方が決断。

 そうだよね、最後の夜だし、と、ダウンを引っ張りだして、ざっと着込んで、外に出た瞬間、ピンク色のオーロラが頭上に!

 この2枚はわたしのコンデジで、手持ちで撮りました。

 これは湖の上に降りて、ミラーレス一眼+三脚で撮ったもの。


 1日めは強くて速い緑のオーロラ、2日めは巨大でゆっくりした白いオーロラ、そして3日めはキラキラと赤みを帯びたオーロラ。毎回、表情が違って、何度見ても飽きません。とはいえ、気温は−30度。1時間ほど楽しんだところで、部屋に戻りました。

↓先代のサイバーショットが古くなったため、今回の旅行のために買ったのが、OLYMPUS(オリンパス)STYLUS TG-4。店頭で見たカタログの表紙がきれいなオーロラ写真で、これは間違いない!と思ったのですが、なんとまさかのマニュアルモードなし。可能なかぎりで設定をいじってISOを上げてカスタム登録したモードとデフォルトの三脚夜景モードなどを試しましたが、最終的にはタイムラプスモードがよかったようです。が、画像サイズが小さいままだったので、モニターやスマホで見るときれいなのですが、拡大に耐えません。また、オーロラは強さ(明るさ)によっても最適なモードが違い、今回は相方が使っていたミラーレス一眼はISO1600、シャッタースピード10秒ぐらいに設定していたのですが、ISO800、シャッタースピードももう少し速いほうがオーロラの動きに対応できたかも。毎回毎回、課題が残ります(笑)。TG-4は耐衝撃、耐水、−10度まで対応。途中、バッテリーあがりでもないのに動かなくなったので、見かけ倒しめ!と思ったのですが、よく考えたら−40度ですから、無茶させすぎたわ(笑)。全体にサイバーショットのほうが使いやすかった(軽かったし)気がするのですが、顕微鏡モードはすごく性能がいいので、望遠レンズ付きのミラーレスと使い分けたいと思います。