移動日/2019フィンランド旅行(2)
朝8時過ぎに起きて、ホテルの朝食会場へ。クリスマス当日だけど、メニューは平常モードでした。
クラリオンはバスタブもコンディショナーもドライヤーもポットもあって快適なホテルでした。また泊まりたい。
この日は焦ってもストックマンもムーミンショップも閉まっているため、のんびり11時頃チェックアウトしてヘルシンキの街へ移動。HSLのアプリをスマホに入れておいたので、電車に乗る直前にチケットが買えて便利でした。ワンデーとシングルとどっちが得か?とか、有効期限は何時まで?とか簡単にチェックできますし。使用開始時間を指定して事前に買っておくこともできます。
電車で約30分弱、中央駅まできたら、トラムに乗り換えて1駅。国立博物館裏のアパートメントホテルは前に泊まって気にいったところ。土地勘もあるので、覚悟を決めてスーツケース引きずって歩きました。
今回、ホテル選びで迷ったのは、24時間営業のフロントのあるホテルか、レストランがが閉まっていても料理ができるアパートメントかというところ。25日はヘルシンキ以外のホテルに1泊するのですが、スーツケースはヘルシンキに置いていきたい。アパートメント、特に民泊のようなところはスーツケース預かりサービスがないので、ホテルに1票。駅のコインロッカーに入れるという手もあるものの、26日に戻ってくるのも夜になるので、万が一、コインロッカーが閉まって取り出せなくなったら大ごとだし、取り出せたとしてもきっと疲れ切っているので、スーツケースをひっぱってホテルまで移動するのはしんどい。ホテルにするなら、便利な中央駅またはカンピ周辺(高い)か、繁華街から少し離れても駅近くか。わりと安かったシーサイドのクラリオンか、パシラのホリディインの2択に絞ったところで、改めて検索してみると、狙っていた(前に検索したときには空きがなかった)アパートメントホテルに空室が!!! ここはスーツケース預かりサービスもあるし、部屋にバスタブはなくても予約制(無料)で地下サウナが使えるのです! といっても、25日と26日の夜はフロント休業。予約前にメールで問い合わせをすると、事前に玄関の解除コードを教えてくれて、中の電話から連絡をすれば、ラゲッジルームの鍵を解除してくれる、夜間のチェックインもキーボックスの鍵を解除→ルームキーが取り出せる、とのこと。
12時すぎ。事前の話のとおり、スムーズにスーツケースを収納スペースに置かせてもらい、1泊分の荷物を持って、ランチできるところを探しに。ソコスヴァークナ地下のSマートと、郵便局横のスーパーが開いていたので冷やかしましたが、荷物を増やすわけにはいかないため、ムーミンドリンクだけ購入。
4時間半、バスに乗るので、ちゃんと食べておきたくて、駅前をうろうろしましたが、カフェも寿司屋さんも軒並み閉店。カンピのほうが比較的開いているはずと向かったものの、ファストフードもスタバもジューススタンドもすべて閉店。かろうじて地上のエスプレッソハウスが大混雑で営業していたので、ここしかない!と思ったのですが、うむむ、サンドイッチとケーキかぁ。相方がすでにお疲れモードで、「サラダ食べたい」と青虫のようなことを言い出したので(こういうとき、わたしはスープ、相方はサラダをチョイスしがち)、スーパーのサラダバーにしよう!と引き返しました。が、ついていないことに、さっき寄った2軒には自由に盛りつけられるサラダバーがあったのに、大きいと思っていたカンピのスーパーはサラダバーがクローズ。バスは14時半だからのんびりできると思っていたのに、どんどん時間が過ぎていきます。
こんなにいらないんだよぉーーーと言いつつ、3種類ぐらいしかない中からサラダを選び、バス乗り場近くのベンチで食べました。
わたしは迷った末にパンコーナーで、こんがり美味しそうだった揚げパンみたいなのを買ったのですが、冷めたピロシキみたいな感じで、完食できず(残りはバスを降りる直前にかじった)。黄色いジュースはレモン味のはずなのに、妙にトロピカルな味がしました。
さて、ここで今回の目的地とバスについて詳しく書きたいと思います。24-26日、フィンランドは休日モード(クリスマスイブは午後から休みになるところが多く、クリスマス当日はほぼ休み、26日のボクシングデーはストックマンなどのショップは時短営業で、図書館や博物館はほぼ休み)。そこで、片道4時間半かけて足をのばし、26日から始まるムーミン氷の洞窟を見にいくことに。
氷の洞窟は実は初回(2018-2019)を見に連れて行ってもらって(そのときの様子はブログには書いていなかったので、比較の意味でまたそのうちアップします)、とても素晴らしかったので、相方にも見せたいな、と。
情報は日本のムーミン公式サイトの世界のムーミンスポット→本国サイト→ホテル公式サイトと簡単に辿ることができ、しかも日本語のサイトが用意されているという親切さ。さらに、所在地とお問い合わせをクリックすると、「氷の洞窟があるヴェシレッピスへは長距離バスが全国各地から一日平均で20便ほど出てい ます。バス運行についてはhttps://matkahuolto.fi/en/またはhttps://www.onnibus.com/home のサイトでご確認いただけます。検索の際には行き先にLeppävirta(レッパヴィルタ)と入力してください。ヴェシレッピスへの最寄りのバス停はレッパヴィルタの手前Unnukka(ウンヌッカ)です」と、至れり尽くせり手取り足取りな情報が。
が、ここに落とし穴があったことに、そのときのわたしはまったく気づかず、サクサクとバス時刻表を検索。25日は朝10時発→15時半着または14時半発→19時着の2本しか選択肢がなく、朝の便は売り切れてしまったため、午後便をオンニバスのアプリで購入しました。帰り26日はサイトに書いてあるとおり1日に20便ほどあって、所要時間や値段が微妙に異なるのが謎だったのですが、15時55分発→20時35分ヘルシンキ着を選択。片道ひとり約20ユーロ、往復2人で80ユーロと超格安!
(余談ですが、他の行き方としては電車または飛行機でクオピオまで行き、バスまたはタクシーでウンヌッカまで移動することもできます。いちばん楽なのは、飛行機+事前に送迎を依頼しておく、というパターン。長距離バス移動はイージー&チープですが、とてもハード(笑)。ちなみに値段はバス車体の種類、停留所の数、座席指定の有無などによって違うようで、2名分で37-60ユーロと幅がありました)
14時20分ぐらいからカンピバスターミナルの乗り場近くで待つも、なかなかバスが来ず、どんどん待っている人が増えていきます。アプリだったかショートメッセージだったか、10分ぐらい前にピロン!とメッセージが届いたので、「乗り場に来てね!」という案内だと思ってスルーしていたのですが、どうやら「ちょいと遅れます」というお知らせだったっぽい。結局、30分も待たされて、バスがやってきたと思ったら、アプリのチェックアウト画面またはプリントアウトなどを見せて、どんどん乗り込んでいきます。行きは指定席だったので、焦らずに済みましたが、「ウンヌッカ」と伝えても「なにそれ?」という反応で、「レッパヴィルタ」と言うと、「オーケーオーケー」てな感じで乗るように促されました(遅れているので係の人も他の乗客もやや焦っている)。
このとき、失敗のひとつが、長距離バスなのでスーツケースなど大きな荷物は車体の下(横)に積みこむスペースがあり、スタッフ(女性だった!)が手伝って預かってくれるのですが、途中下車する形になるので回収するのが面倒だろうと大きめのボストンを手荷物として車内持ち込みにしたこと。乗り込んで座席を探すと、なんと先客が……。アプリを見せると退いてくれましたが、ほぼ満席だったので、ひとりで2席使えるところはないかと移動していたもよう。で、ボストンを網棚のようなところに上げようとしたら、めっちゃ狭いんです。シートとシートの間もすごく狭い(たぶん、飛行機のエコノミークラスより狭い)。特に壊れものは持っていませんでしたが、もうぎゅうぎゅうに押して、無理やりボストンを棚へ。バタバタしているうちにバスは発車! 長い道中、快適に過ごそうと、吊るして足を乗せるフットレストなども持ち込んでいたのですが、座席テーブルがないから吊ることができず。テーブルどころか、座席ポケットも充電コンセントもなくてびっくり(読書用ライトはあった)。
窓からの景色を楽しみたい(どうせすぐに真っ暗になっちゃうけど)と、2階の席を取っていたのですが、ちょうど窓にラッピング(?)がかかっていて、ほとんど何も見えず。2階は揺れるかな?と思いましたが、そんなことはまったくなく、特に違和感はありませんでしたが、メリットもなかったので、次は選ぶなら1階がいいかなぁ。トイレ近いし、乗り降りも楽だし。
あれよあれよという間に走り出したバス。いきなり車内のライトが消され、青い誘導灯のみに。ほぼ満員なのに、車内は静まり返っています。これまで、イナリ→ロヴァニエミなど、4~5時間の長距離バス移動の経験があるのですが、こんな雰囲気は初めて。バスにはトイレがついているので、トイレ休憩もなく、たまに停留所で人が乗り降りし、その際に「どこどこには何時到着予定です」的な車内アナウンスがフィンランド語のみで流れます。めっちゃアウェー。車内、ほぼ現地の人々!
車内はwi-fiが飛んでいるはずで、一応、表示はされるのですが、弱いわすぐに途切れるわでまったく使い物にならず。SIM入れてて本当によかったです。暇だし、不安だしで、グーグルマップで現在地を検索したり、ツイートして気を紛らわしたり。
途中の停留所で、運転席まで行き、車掌さんか交代ドライバーらしき人にunnukkaという文字を見せながら説明したところ、ノーとも見えないが、イエスとも思えない表情で、わちゃちゃちゃちゃーとフィンランド語で返され、おろおろしてたら、はっきりきっぱり「sit-down,please」と言われて、すごすごと席へ。
冷静に考えれば、チケットがレッパヴィルタでしか取れなかったということはウンヌッカは停車駅ではない。例えば、東京駅行きの長距離バスは神田には止まらないですよね。今思えば、ウンヌッカで停まることも、特例的に我々を下ろしてくれることもないだろうとわかるのですが、そのときは夜だし、早く着きたいしで、なんとか最寄り停留所で下ろしてくれないか?と夢見ていました。
途中の大きめの停留所(バスターミナルがあるようなところ)だと、タクシーが待っていたり、売店があったりして、それならタクシーで折り返せばいい、最悪、ホテルに電話して送迎を頼めば……と考えているうちに、グーグルマップ上ではウンヌッカを過ぎ、レッパヴィルタに到着。最初にアプリを見せた車掌さんらしき人は「ここがレッパヴィルタだよ! 着いたよ!」みたいな表情で微笑みかけてくれたのですが、何もない雪の積もった路上で青ざめるわたしたち。他にも降りた人が2、3人いましたが、送迎の車に乗って、さっと消えてしまいました。
グーグルマップが使えて、本当によかったーーー! 来た道を戻ればよさそうなので、荷物を抱えて歩き始めました。この時点ですでに19時45分。スパは20時までなので、もう無理(涙)。気温はマイナス2度ぐらい。寒いけど、雪はきれいだし、空気が気持ちいい。
ホテルに着いたのは20時10分。25分ぐらい歩きました。
ホテルは予約サイトなどからも予約できますが、今回はフィンランドの友人や前に泊まったときに知り合った方などを経由して、メールで直接予約をしていました。心配だったのは食事で、近くには店がなさそう(実際はガソリンスタンドなどがありましたが、25日の夜はさすがに閉まっていました)。ホテルのレストランはクリスマスビュッフェをやっているものの、19時には終了。フロント横のカフェもやっているか不安だし、菓子パンやサンドイッチよりちゃんとしたものが食べたい。ということで、問い合わせをしたら、気を効かせたスタッフがひとり17.50ユーロでコースをひととおり取り分けておいてあげる!と言ってくれたので、喜んでお願いしました。が、フロントの人は歓迎してくれたものの、食事のことはスルー。うまく伝わらなくて、ここぞ!とポケトークを引っぱりだして「ワタシタチはショクジをタノンデイマス」(とフィンランド語で)伝えると、思い出してくれて、10分後に戻ってきてー!と言われ、いったん部屋へ。
フロントに戻ると、横のカフェがまだ営業していて、その一角で温かいご飯をいただくことができました。
多いかなぁという予感はありつつ、クリスマスビュッフェという響きに心が踊り、ついついお願いしてしまったのですが、これはもう2人で1人前でも多かったかも。誤算だったのはパンはあるだろうと思ったので、なんならサンドイッチにしておけば明日も食べられると考えていたらパンがなかった(笑)。奥に見えるのがデザートなんですけど、ココアムース?というか、チョコクリーム? 日本人的にはこれはスポンジやパンなどの生地がないと甘くて厳しい。一口なら美味しいんですけどね。
メインのお皿にはポテトグラタンと野菜のソテーがたっぷり。どれも美味しかったのですが、残念ながら食べきることはできず、それでもサーモン(特に美味しい)は残したくなかったので、部屋に持って帰らせてもらうことに。
結論から言うと、ホテルのカフェは開いてたからドリンクは買えたし、なんならバーはカラオケで大盛り上がりでした(笑)。食べるところがない心配はしなくてよかった。まぁ、こういうのは実際に行ってみないとわからないですね。
↑写真ボケててすみません。今回、不精してコンデジは持っていたけど使わず、ミラーレス一眼以外はスマホで撮っていたのですが、暗いところはまったくダメですね(エクスペリアの2シーズンぐらい前の機種です。まぁ、腕が悪いのもある)。
残念ながら夜のうちにスパで疲れを取ることはできませんでしたが、暖かい部屋で就寝ー。 そこそこ混んでいそうだったのに、静かでゆっくり休めました。いよいよ明日は氷の洞窟がオープン、そしてヘルシンキに戻るという盛りだくさんな1日です。