北欧のスタイリッシュ・デザイン展

Too2006-05-05

 庭園美術館で開催中の「北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯」を見てきました。わざわざ混み合う連休中に出かけたのは、冨原眞弓教授による特別講演「ムーミン谷の7つの謎」を聞くため。何が謎なのかというと……
 当のご本人も「謎というより質問みたいですが」とおっしゃっていましたが、
1)北欧って、どんなとこ?
2)フィンランド人なのに、スウェーデン語?
3)トーベ・ヤンソンって、どんなひと?
4)劇場の「魔法」って、なあに?
5)ムーミントロールって、どんな生きもの?
6)ムーミン谷に住んでいるのは?
7)小説とコミックスは、べつのもの?
 展示の内容に合わせてか、北欧諸国の成り立ちや歴史、スウェーデン語系フィンランド人であるトーベ・ヤンソンのバックグラウンドなどに関する話に重点がおかれていたように思います。
 250人定員の会場をぎっしり埋めていた観客のほとんどがムーミンを知っていて、ムーミンに関するトーク目当てで来た、ということだったので、もっとムーミンカルトQ(ぎゃっ、古すぎ!)みたいな内容でもよかった気もしますが、コミックスからの話が多くて新鮮でした。
 小説とコミックスというと、小説→大人向け、マンガ→子ども向け、と考えがちですが、ムーミンコミックスは新聞連載だったので、対象読者は大人。なので、小説以上に大人向けの内容になっている部分がある、とか。風刺画家としてのトーベの作品紹介もあり、「大人の聞き手」を意識したレクチャーだったのかもしれません。ちなみに背後に座っていた高齢のご婦人は、字が細かくてよく読めなかったのか、ムーミンとトーベを混ぜて覚えてしまったのか、「ムーベ・ヤンソン ムーベ・ヤンソン」と連呼していて、笑いをこらえるのが大変! それぐらい「大人」な聞き手も珍しくない集いでした。


 展示のほうは、アート作品と商業商品が時代を超えて混在している感じがステキでした。こんな食器使いたい〜と思ったら軽く100年前の品だったり、昔はこんなんで食事してたん?と思うとつい最近の作品だったり。
 ムーミン関連では、プレートとカップの子ども用食器セットと絵皿、マグカップの展示がありました。マグカップは前のラインのコミック柄のシリーズと、そのまた前の原作柄のもの。『ムーミン谷の冬』のストーブにあたるムーミンとおしゃまさんとミイの絵柄のカップ、ほしい……。

 
 その後、カフェに移動してムーミン・オムレツを食べたあと、「ムーミン村のスナフキンさん」とDS通信♪ 充実した楽しい一日でした〜。