ムーミンにおけるイノシシ

Too2007-01-02

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 大きな声では言えませんが、毎年、ムーミン原作&コミックスのなかから干支の動物のイラストをこっそりパクって年賀状にアレンジさせていただいています。もちろん違法行為なので、公開はいたしませんが、今年はコミックス11『魔法のカエルとおとぎの国』に登場するイノシシを活用させていただきました。
 で、福武(ベネッセ版)の『ご先祖さまは難破船荒らし!?』(または講談社版の『ハレハレムーミン』でも可)と、筑摩版(11巻に収録の『おさびし島のご先祖さま』)を両方お持ちの方はぜひ見比べてみてください!
 ハンカチ柄にもなったムーミンのおしりから始まるお話で、前にもご紹介しましたが、ムーミン一家を乗せたヘリコプターが離れ島に不時着(?)、洞窟のご先祖さまや海賊とドタバタを繰り広げます(←適当な要約)。一家が順に海に飛び込むカット(いちばん先に海に入っているのは、リトルミイではなくて、ミムラです!)など、グッズ化されているシーンもたくさん。
 家族のために食料を手に入れようとしたママは「動物愛護協会の会員なんだけど」と言いつつ、おしろいの目くらましでイノシシを倒し、「口にくわえさせるリンゴがなくて残念」などと言いつつ、丸焼きに!(代わりに小石を詰めると、パパが「固いリンゴだ」と食べちゃう!)。筑摩版では、捕獲→黒こげで、それだけでも十分、あのー、そのー、リアルなサバイバル風景なんですが、旧版ではその間に、ママが「塩とマッチを持っててよかったわ」「おくさんがいないといいけど」と、調理する(イノシシに塩をかける)シーンがあるんです! ついでに、そのあと、おくさんイノシシが現れ、「ひどいやつだったからいなくなってもいい」みたいなことを言う場面もあって、筑摩版ではそこもカットされています。旧版も過剰に残虐な感じはしないんですけどね。こんなふうにカットされた場面って、ほかにも多いのでしょうか。いつ、どの時点で、誰が編集したんでしょうか。ちょっと気になります。ムーミンって、肉を食べないわけじゃなかったんだ(笑)。