ヤンソン版アリス

Too2006-03-26

 トーベ・ヤンソンが挿絵を手がけた『不思議の国のアリス』の日本語訳です。実はフィン語版もスウェーデン語版も持っていないので、じっくり全部の挿絵を見るのは初めてです。多分、原画がカラーのものはカラーで収録されているんですよね??? テニエル版でなじみの深い構図もあれば、まったく異なるアプローチのものもあって、どちらも新鮮でした。ニヤッと思ったのはスニフ似のねずみ!かな。
 きちんとは読んでいませんが、訳は噂ほどはひどくなく、読みやすくていねいな仕事はしているようです。が、そもそも、根底に流れる訳者の「少女は少年に守られる存在」みたいな価値観に馴染めないんですよねー。文章のボリュームがけっこうあるので、絵本のように挿絵だけ見たい気分。ルイス・キャロルには非常に申し訳ない言いぐさですが。