最終回

 メモ書き。ネタバレ、毒舌含む。
「今週妻が浮気します+最終回+ストーリー+どうなった」と検索してたどり着かれた方がいらっしゃいました(笑)。たどってみたら、その組み合わせだとうちがいちばん上にヒットします(笑)。すみません、まだ書いてませんでした。

 離婚届けを提出したものの、仲人をするはずだったカメラマンの結婚式でトウコと再会したハジメは、祝福スピーチの途中で脱線してトウコに復縁を申し出、トウコも受諾。再婚して、以前と変わらない普通の日々が帰ってきました……ってアホか! あーもー、イライラしっぱなしの最終回でしたわ。
 だいたい部数1万部もいっていなくて、休刊(という名の廃刊)を予期していない編集部員が、メンバーチェンジもせずにテコ入れしたとして「少し待っていただければ必ず部数をあげてみせます!」って無理でしょうよ。だったら、なぜ今まで放置してたわけ? あと、出版社ほど理不尽な異動が多い会社もない気がするんだけど、社員だったら異動は当たり前。人事に関しては上が決めるものなので、「次はあなたね」みたいに勝手に編集長の椅子を譲るようなことは(あの規模の会社だったら)ありえないし。登場した瞬間からイヤな予感がしていた、「植木の手入れをしていたオジサンが実はエライ人だった」というふざけた展開に脱力。『花男』ならともかく、仮にも離婚だの浮気だのをテーマにした大人向けのドラマなのに。人の結婚式で、主役そっちのけで元妻に再プロポーズするという客観性のなさ、配慮のなさが、主人公の男のすべてを物語っていたと思う。そんな男に周囲が共感したり応援したり、人望があるように描かれているのがとにかく気持ち悪い。あと、重箱の隅をつつかせてもらえば、編集後記。子どもの感想文じゃないんだから。文章の良し悪しはさておき、なんで最初だけ文頭1マス落ちてて、改行後は頭揃えなのか? 校正の基礎もできていない編集長にマトモな雑誌づくりは無理! 編集に大事なのは愛情なんかじゃなくて、実務と客観性ですから!!
 最後にその結婚式で港カヲル、いや、皆川猿時さんの歌が聞けてよかったですよ。ただのオジサンからブキミなオジサンへの変容が見られて。それを見るために耐えてきた、と自分に言い聞かせました。

 ええっと、道明寺の退院祝いとしてみんなで温泉に。海のことを彼女だと思い込むきっかけになったクッキーを道明寺が再度リクエスト。ひとくち食べて、味が違う、と。海がつくしの友達が雪山に取り残されたと嘘をつき、探しに行ったつくしが遭難。つくしを探しに行った道明寺とふたり、山小屋みたいなところで一晩過ごすことに。強引に薬を飲まされて、過去にも同じようなことがあったことを思い出す道明寺。いやはや、冬ソナみたいですね。どっちが先か知らないけど。
 最後はプロムにつくしが遅刻するんだけど、みんなを待たせていた道明寺がプロポーズ。鬼母も認めてくれてめでたしめでたし?
 海の存在は結局、オチはなかったみたいで(母が差し向けていた、とか)、なんだったんだ?って感じ。ただ、最後は1の整形女とか、懐かしい顔を登場して、見応えがありました。いつも秘書や運転手役のデビッド伊東も、出番があって(ギャラがもらえて)よかったね♪

 秘密(父の盗作とヒナタの血がつながっていなかったこと)も乗り越え、それぞれの道に。絵画の盗作って、和田なんちゃらがアルベルト・スギ氏の絵をパクッてたって事件がなければ、半信半疑だよねー。ちょっと笑ってしまいました(笑うところじゃないか)。画家になりたかった長男が描いたと思われる兄弟4人の絵がすごかった。写真の上から着色したのかなぁ。『華麗なる一族』の爆笑肖像画とはまた違って、味わい深かった。最終回は無理矢理まとめた感が強かったけど、最後まで楽しかったです。目の保養も大事ですから!

 一平(二宮和也)の父が誰なのかは不明のまま。フランス語をしゃべるナオミ(黒木メイサ)と筆談には最後まで笑わせてもらいました。大おかみは高そうな老人養護施設にあっさりと(希望のスケジュールで)入居できたみたいだけど、結局、お金持ちだったんだなー。地上げで得た利益か、政治家からのお手当てか、年金か不明だけど。まとめ方、落とし方はよかったと思います。

 引きこもり系デイトレーダーから、母とイケメンたこ焼きやに転職した弟(黄川田将也さん)。セリフ少ないのに、エセくさい関西弁に涙……。ええ、ええ、新座出身なんですよね、『風のハルカ』の方言が抜けないんですよね、ええ。
 ひまわり(天海祐希)は最後、病院で熱唱。あれ、なんで病院にいたんだっけ!?というぐらいどうでもいい最終回。次はいい役が来るといいねぇ。

 実の息子だった!!ってオチがみえみえだったからなぁ。引っ張れば引っ張るほどバカバカしくて。北大路欣也は重厚でいい演技だったけど、キ●タクにあんなに時間を割く必要はまったくなかった。いや、割くんだったら、幼い息子に自分と同じ、父から愛されなかったというトラウマを残してまで自殺するだけの動機説明がほしかった。合併をなし遂げたものの、栄華は続かない。それを示す、美馬(仲村トオル)の笑みは、ちょっと良かった。ギバよりは演技ができるんだな、そんな印象。山本耕史もとてもよかったけど、前髪が心配でなりません。