葉山〜鎌倉

Too2010-06-24

「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠 ノルシュテイン&ヤールブソワ」展の会期が27日(日)までと迫っていたので、無理矢理休みをとって逗子の神奈川県立近代美術館に行ってきました。思い立ったのは前日(笑)。何も考えず、ルートだけ調べて(片道2時間ぐらい!)、正午頃に逗子駅到着。駅前にはフツーにコンビニやファストフードしか見あたらなかったので、素敵げな美術館のレストランで昼食を食べることにして、バスで18分。途中、葉山マリーナなどを通りましたが、あいにくの雨〜。思ったよりレストランもミュージアムショップも狭くて、なんと1時間待ち。

 レストランの窓から見た海。雨足が強くなってきたので、公園散策もほかのレストラン探索もできず、テンションと血糖値が下がってきました(笑)。←再入場可だったので、先に展示を見ておけばよかったです〜。

 やっとありついたのは魚ランチ2000円。前菜+パン+スープ。

 メインの魚、地元産の野菜添え。……鰆? デザートが予想外のボリュームでした(笑)。

 お腹がいっぱいになったところで、会場へ。1968年の「最初の日」から、「キツネとウサギ」「アオサギとツル」など、アニメ作品ごとにラフスケッチ、コンテ、絵本原画などが展示されていました。何枚ものガラス板に背景やキャラクターを貼り付け、撮影用のセットを再現したマケットがおもしろかった! 「霧の中のハリネズミ」「話の話」はキャラクターがかわいくて好きな作品なので、特に惹きつけられました。制作中の「外套」は常時上映もしていましたが、進んでないみたい(笑)? あと、共同制作の最新作「冬の日」は初めて見ました。どんどん作風がシブくなってるのね(笑)。びっくりしたのは美術監督のヤールブソワの功績の大きさ! ノルシュテインのラフな下絵が、ヤールブソワの手にかかるとぐっと精度が上がり、キャラクターはイキイキとした表情に。今回の展示なんてヤールブソワの名前を先に持ってきたほうがいいぐらいなんですが、この場合、ヤールブソワは美術監督としてはクローズアップされているほうなのか、それとも妻だからスポットが夫にばかり当たりがちなのか!?と考えてしまいましたー。
 会場では映像も上映されているのですが、「冬の日」と「外套」以外は要整理券で、午後の部はすぐに満員に(午前と午後で上映作品は違います)。作品は何度も見てるし、ビデオだかDVDだかも持っているので、今回は見ませんでしたが、やはり制作過程と完成作品を比べてみると発見も多いと思うので、全作品、モニターで流しっぱなしにしてくれればいいのに!と思いました。混んでるときは人だかりになっちゃって大変なのかもしれませんが、会場が広いから、比較的ゆったりした雰囲気だったし。
 ちなみに、今後の巡回予定は高知県立美術館→福岡三菱地所アルティアム足利市立美術館だそう。どこかよくわからない(=関東ではなさそうだ)ということで、葉山まで行ってみました。残り数日ですが、関東近辺でうっかりしてたぜ!という方はこの週末にどうぞ! 足を延ばす価値はありましたよ♪
 で、ガラス張りの部屋で「外套」を見ているときから、明るくなってきた?と思っていたのですが、出てみたら、雨がやんでいました!

 ちっとも初夏っぽくも湘南っぽくもないけど(笑)。美術館の裏から海に出られるので、ちょっとだけ砂浜を散歩。砂浜はあまり広くなくて(満ちてたのかもしれませんが)すぐそこが海!でした。

 雨で濃く見える木々と、霧がかった山もきれい。ちょっとノルシュテイン&ヤールブソワの世界の続きみたいでした。背後では季節労働者っぽい兄さんたちが海の家を設営中でしたけど(笑)。
 このあと、隣駅の鎌倉に移動。ノープラン鎌倉、食い倒れの旅記録は明日に続きます〜。
↓絵本版。チェブラーシカなどはアニメと絵本のイメージが違いますが、ヤールブソワの絵本はさすがにまったく違和感なし。順序が逆だけど、絵本が動いているみたいな手法のアニメだからかもしれません。

 ミュージアムショップは商売っけ今ひとつ。図録(ハードカバーで2500円)、絵本はありましたが、グッズはポストカードとヨージックのマスコットぬいぐるみ1種でした。