絵本『南の海で楽しいバカンス』

Too2015-01-23

 中身がよくわからないので買いました。タイトルに「ムーミン」と入っていないので検索的に不利なんじゃないかと噂の『南の海で楽しいバカンス』。
 装丁はムーミン・コミックスと同じですが、中は絵本でした。アニメの絵が各ページか見開きに1点ずつ入り、文章が添えられています。巻末には「本書は『南の島へくりだそう』を原作にしたフィンランドのアニメ映画『南の海で楽しいバカンス』の絵本版です」といった説明がありました。「訳/末延弘子」のクレジットがありますが、作者名はないので、フィンランドで出版された本の日本語版ではなく、日本オリジナルでしょうか?

 43ページで、思ったより読みごたえがありますが(といいつつ、まだちゃんと読んでいません)、『南の島へ〜』のエピソードが中心にまとめてあって、映画には出てくるけど、絵本では割愛されているキャラクターも多いです。映画では「釣り竿を修理する」と言っているスナフキンが網を直すことになっているなど、細かな変更もあるようです。
 あと、気になったのが「ミィ」という表記。公式も、映画も、コミックスでも「ミイ」のはずなんですが、唐突に「ミィ」。やだなぁ、こういうの。変更されたのかなぁ。映画のフローレン、原作小説のスノークのおじょうさんは監修の冨原眞弓さんのこだわりか「スノークの女の子」です。

 装丁は祖父江慎+コズフィッシュ。カバーを取ってもかっこいいです。

↓コミックスよりページ数少ないのに高い?と思いましたが、実物見て理由がわかりました。オールカラーです。いい紙使ってます。マグ本もレビューに「内容のわりに高い」とか書かれていますが、ほぼオールカラーで印刷や紙にお金かかってるんです〜。ムーミンに関して「流行ってるから」とボッタクリ価格つけてる商品なんてないんじゃないでしょうか。キャラクターものには版権使用料もかかります。というわけで、この本も、ぜひ!