『沖で待つ』

 久しぶりに芥川賞受賞作というメジャーな本を、発売と同時に買って、読みました。日本人作家の文学作品を読むこと自体が久々。長さも内容もヘヴィなものではないのですが、ニヤニヤくすくす笑って、最後に泣きました。あまりにも自分の体験したことと似ていたので、思い出し泣き。細やかなのにドライな表現が、とても好みでもありました。しかし、このタイトル、どうも沖雅也の顔がチラつきます。彼が待っているのは涅槃ですが。