無人島ならではの準備(主にモバイルバッテリーの話)/クルーヴハル旅行記5

クルーヴハルには水も電気もありません。水道だけでなく、井戸もないし、発電システムもなし。トーベとトゥーティが暮らしていた時代には蓄電池と緊急用の無線があったそうです。今はスマホの電波は届く(wi-fiはない)のですが、電源がないので、充電が尽きたら終わり。モバイルバッテリーを多めに持っていくといい、というアドバイスがありました。

モバイルバッテリー5個

そこでまず考えたのが、ソーラーパネル。登山系チューバーさんがリュックにズラッと掛けているようなやつ。試しにB5ぐらいの小さい1000円以下のを買ってみたのですが、蓄電ではないので、充電したいスマホなどをつなぎっぱなしにしておく必要があります。スマホはあまり直射日光に当てたくないし、なかなか難しい。電力が貯まっている気配はあるものの、1%も増えない。

続いて、ソーラー型のモバイルバッテリー。これはライト機能もついていて、ソーラーが役に立たなくてもフル充電していけば充電池として使えるので2個購入。商品にもよると思うのですが、安物を買ってしまったため、記載ほどの容量がなく、ソーラーもほとんど充電できている様子がなかったので、これは失敗。とはいえ、軽量で安価ですから、国内キャンプなどで予備としてソーラー充電もしたいというケースにはいいかもしれません。

↓こんな感じのやつ。

最終的にとても頼りになったのが、大容量タイプ。通常のコンセントからの充電、ソーラー、手回しもついているので日差しが弱くても安心。

下調べ不足でうっかり60000mAh超のものを買ってしまったのですが、航空会社によって違いはあるものの、通称は手荷物として飛行機に持ち込めるのは160Wh=43,243mAh以下をひとりあたり2個まで、という規定が多いそうです。行きは手荷物で、大容量1、ソーラー2、ふだん持ち歩いている10000~20000程度のものを2個持ち込んだのですが、特にひっかかりませんでした。

ただ、帰りは不安だったので、大容量は現地の友人に引き取ってもらい、ソーラーは使い切って空っぽだしと気が緩んで、スーツケースから出して手荷物にまわすのを失念。そしたら、スーツケースに赤いテープが貼ってあって、バッテリーが没収されていました。おそらく返却希望の連絡先などを書いたレターが入っていましたが、わざわざ手続きするほどのものでもないので放置。ルールを理解してなくて、お手数おかけして申し訳なかったです。

今後、海外旅行で電源がない場所に行くことは少ないと思うのですが、災害用に40000以下のものを買い直そうと思っています。容量が大きいと重くなるので、今回持参したものは約750gとかなりの重量。また、試しに手回しもやってみましたが、回しにくくはないものの、音がうるさいので、本当に必要にせまられなければやらないかな、という感じ。ちなみにソーラーでこの容量をフル充電するには1カ月近く太陽に当て続ける必要があるらしく、あまり現実的ではなさそうです。

今回、結果的にとてもラッキーだったのは、直前に2年ほど使ったスマホの画面に緑色の線が現れて、買い換えを余儀なくされたこと。相方が「一生に一度の旅行に行くんだからケチるな!」と言ってくれて、最新の上位機種(最上位、ではない)にしたので、電池持ちがとてもよく、カメラの性能も上がっていました。ただ、スマホをカメラとしても使うので、電池切れが本当に心配で。リスクを振り分ける意味で、ミラーレス一眼(予備電池2個)、コンデジ(充電忘れてて使えなかった)、GoProも持参しました。

トゥーティの机の横の窓辺に無粋に並ぶモバイルバッテリー。

画像手前の白い小さなのは景品でもらったソーラー充電式のライト。ソーラーのみなのにそこそこ明るく、重宝しました。

ヘッドライトと電池

トイレが外なので、ヘッドライト必須。夏至前後なら真夜中でもほんのり明るかったかもしれないのですが、8月後半は日没が午後9時半頃、深夜には真っ暗になっていました。

ヘッドライトは充電池式のパワーのあるやつ(重い、充電できない)と、ボタン電池のオシャレな小型のもの(暗すぎる)しかなくて、現地でも買える通常の電池で軽量のものを購入。単4電池2本で、本体34g。なんとたったの763円。軽いのでずり落ちてこないし、読書にも使いやすく、点滅などの機能がないからシンプルで使いやすい。

電池は予備で2セット持っていきましたが、入れていった分で足りました。

ベッドリネン、タオルなど

以前、ラップランドのコテージに泊まったときもリネンとタオルは含まれていなかったのですが、追加料金でお願いすることができました。クルーヴハルにはそんなサービスはなさそうだったので、友人に借りるか、ペッリンゲの宿にお願いするか考えたのですが、トルコタオル(ハマムタオル)を持っていくことにしました。75×180センチぐらいあればシーツとして使えますし、肌寒いときのブランケット代わりにも、サウナあがりに巻いたり、レジャーシートとして敷いたり、いろいろ使えそう。軽くて乾きやすいほうがいいので、コットンで安いものをチョイス。

↓こういうやつ。いろいろあります。

が、途中で、クルーヴハルの布団はカビ臭いらしいという情報が入り、自分たちが汚す心配だけでなく身を守る必要があるのでは?と思って、枕カバーが一体になっているインナーシュラフも買うことにしました。

フリースと迷ったのですが、メールに「寝袋は暑いかもしれません」と書いてあったので、夏用に。意外に暑かったのでフリースにしなくて正解でした。買ったのは封筒型で、入り口から横の途中までファスナーが開くタイプ。↓みたいに足先も開くほうが夏向きかもしれません。1000円ぐらいでいろいろあります。

機内用グッズ

ついでに飛行機や移動時に使ったものもメモしておきます。

友人がオススメしていて真似して買ったH型のネックピロー。それまでU型を使っていたのですが、膨らませるのも畳むのも手間なので、簡単に空気出し入れできるものに。

これもいろいろあって迷うので、友人と同じ↓にしました。肌触りもよくて、わたしはフードも使いました。完全に暗くはならないけど、機内が消灯中ならこれで十分。

前にひとつだけ買って使っていなかったフットレストも持参。機体によっては使えないとか迷惑になるとの声もありますが、今回は行きが2列シート、帰りが中央の席だったので、相方が活用。軽量だし、次回は自分のも買おうと思います。

ずーっと写真の整理をしているのですが、8000枚ぐらいあって、バックアップを取るだけで何日もかかっています。疲れたので、推敲してないけど公開しちゃいますー。