最終回『輪舞曲』

 今クールのドラマの記録(ダメ出し編)。興味のある方だけ、どーぞ。
 昨夜の『輪舞曲』。びっくりしたぁ。あまりのひどさ、ひねりのなさに仰天。確かに、潜入捜査のツメは甘いわ、ラブストーリーなんだかアクションなんだか中途半端だわ、ずっと迷走気味だった『輪舞曲』ですが、まさか最後にあんなトンデモドラマに化けるとは!! 読みが甘かったよ。
 竹財輝之介さん扮する刑事が寝返っているというのは前回からもわかっていましたが、チェ・ジウ姫を護送中に同僚を射殺して、指名手配中なのになんの変装もしていないリュウゴ(速水もこみち)のもとへ連れて行った、と思ったら、銃撃戦でシン・ヒョンジュン演じる韓国の刑事さんが死亡。あ、その直前に、上司が機転を効かせて郵送しておいた身分証明で、あっさり復職したタクミ(竹野内豊)が登場。シェンクーの人々が使っていたビルに隠し部屋があることを、留置所内のボス(杉浦直樹)から聞いたタクミはヘリやらパトカーやらでにぎにぎしくビルへ。かと思ったら、「バレないように潜入する」とか言って、単身乗り込んで、宋(橋爪功)と対決。日本の経済活動をストップさせる(とかいう割に緊迫感のない)プログラムを完成させ、今にも起動させる!というところに義理の娘(ジウ姫たち)から電話。隙をついてPCを破壊するなり、宋を撃つなりすればいいのに、律儀に待つタクミ。そこへ、娘の差し入れに仕込んでおいたロープで看守を絞殺して脱走したボスが登場! 宋を撃ったと思ったら、息子のリュウゴ氏に刺されて死亡。タクミも負傷。
……エンドロールが流れて、これで終わりかよ!と脱力していたら、案の定、後日談が。桜が咲くころ、取引で実刑を免れたのか、犯罪者のはずのユナことサクラアイ(ジウ姫)がタクミと再会。舞う花びらを見ながら「ロンド」「ろんど」と囁き合うふたり。めでたしめでたし。
 これ、ほんとにアジア圏で放送するつもりなんだろうか。大丈夫?