1月7日(お料理会〜サウナ)

Too2017-01-28

 ムーミンカフェを後にしてハカニエミのマーケットホールへ。

 エスカレーターを昇るとおなじみのマリメッコ

 アンティーク屋さんが目立つ位置に移動していたような。ストックマン100ユーロと、わりと良心的な価格ですが、ロヴァニエミの後だけに飛びつく気にはなれません。写真撮っていませんが、アラビアマグの種類も豊富でした。茶スニフみたいな掘り出し物は特になく。クリスマスのミニプレートだけ、ちょっと迷いましたが、持ってるし、買い付け!とはしゃぐには微妙なお値段だったので、やめておきました。あとはマルティネックスのアドベントフィギュアを1つ4ユーロで売っている店があって、CPさんに手伝っていただいてちょっと交渉してみましたが、3つで10ユーロぐらいが限界だったので財布の紐は緩まず。ヘムレンさん1つ3ユーロちょいって、強気すぎると思うの(笑)。

 去年も行ったアジア食材店を冷やかし。

 ここからまたしばらく写真がありません。トラムだったかメトロだったかも忘れましたが、中央駅まで戻って、ここからCPさんと別行動。12時に駅でMさんと合流して、新しくできた(去年すでにできていましたが、利用するのは初めて)空港線の電車に乗って、Sさん宅に向かいます。
 空港行きの電車は、ヘルシンキ中央駅を都営大江戸線の都庁前に例えると、空港が清澄白河駅(正確な距離はわかりませんが、ちょうど反対側、上まわりでも下まわりでも到着時間があまり変わらない位置という意味です)みたいなイメージ。掲示板に発車時間とホームの番号が書いてありますが、ほぼ同時刻に2ルートの電車がホームの右端と左端に到着していて、それぞれ10分後にまた次の電車が来る、という感じ。どちらでも大差ないので、いつも乗っていらっしゃるのとは違う路線だとおっしゃるほうに乗ってみました。
 もちろん道中はあれやこれやと大盛り上がり。25分ぐらい乗って(空港まで30分ぐらい)、はっ、と気づくと、駅に到着。めっちゃ広い。SF映画みたい!

「前に来たときはこんなアート、なかったなぁ。まだ作っている途中だから、どんどん変わってますね」と説明していただきながら、びっくりするほど長い通路をどんどん歩いていきます。

 他に人はほとんどいないし、案内表示も見当たりません。「いつもと違う側の出口に来たかも」と、地上に出てみてびっくり。ここはどこー(笑)!? 改めて確認すると、どうやら間違って空港駅で降りてしまい、しかも空港とは反対側のまだ工事中みたいな出口に来てしまったことが判明。長い通路をてくてくと歩いて戻りました。しかし、ここ、宇宙ステーションみたいで(って、もちろん行ったことありませんが)、すごくシュールで、おもしろかったです。変な空間好きの方は、あえて空港とは反対方面に行ってみる価値あり。いい体験をさせていただいて、むしろラッキーでした。

 電車に乗り直し、今度は正しい駅へ。Sさんがホームで待ってくれていました。久しぶりの再会にまたテンション上がりつつ、あたふたと車に乗り込み、Sさんのお家へ。都心から少し離れた、静かなエリアにある一戸建て。いつも友達が集まってお料理会をなさっているそうなのですが、わたしたちのためにメンバーを招集してくださったのです! 個人のお宅なので、ここもあまり写真を撮っていないのですが、フィンランド100周年を記念して作られたトーベ・ヤンソンフレスコ画をラベルに使ったワインを出してくれたので、これは撮らせてもらわねば!とカメラを取り出しました。なんと、ウィスキーは関係者のみに配られた非売品。さすがにこれは開封せず。

 今回のお料理会のテーマは2つ。カレリアパイとシナモンロールを教わる。そして、日本のお好み焼きとラーメンを振る舞う。
 メンバーはすでに到着なさっていた方がおふたり、途中からさらにおふたりとそれぞれのご家族なども合流して、終始にぎやかな雰囲気でした。行くまでは「言葉も通じないし」と不安や緊張もあったのですが、Mさんがいてくださったこともあり、メンバーがまるでムーミン谷の住人のようにマイペースで自然体なこともあり、リラックスして楽しい時間を過ごすことができました。
 用意していただいた粉など。

 飲みつつ、おしゃべりつつ、各自がやりたいことをやりたいように進めていきます。お好み焼きを焼いているうちに、パン生地がすんごいことになってました! こんな量のパン生地、見たことない。っていうか、こんなサイズのボウルが一般家庭にあるとは!(隣のムーミンボウルと比べてみてください!)

 プッラ(菓子パン)はシナモン&シュガーと、自家製のリンゴとラズベリー(だったと思う)のジャム入りの2種類を作りました。巻き方を教わりましたが、パン生地は膨らむので、ぎゅぎゅっと巻くのが難しい。

 大きなオーブンでどんどん焼いていきます。これはカレリアパイの生地を伸ばしているところ。両端が細くなった専用の麺棒を使います。餃子に似て非なる感じ。調子に乗って、この麺棒、買ってきました(笑)。あと、注目してほしいのが、エプロン! フィンレイソンの限定柄のエプロンを人数分、用意してくださっていたのです! 使用後はお土産に持たせてくれました。もう家宝ですよ〜。

 どーん! お好み焼きが焼き上がりました。皆さん、おいしいと食べてくれましたが、「すごくおいしい」というよりは「変わってるけど、食べられる」というレベル(笑)? ただし、フィンランドの方はリアクションが控えめなので、ほんとのところはよくわかりません。

 シナモンロール、どーん!

 カレリアパイもどーん! こちらはミルク粥とじゃがいもの2種類。やはりミルク粥が人気で、こんなに作ったのに売り切れ状態でした。

 赤ワイン。

 白ワイン。どちらも飲みやすくておいしかったです。

 見てください、これ全部、アラビアのムーミン皿。しかも、アドベンチャーとデイドリーミングの白黒だけで揃えてあるのです!

 ラーメンも作りました。日本からわざわざ生麺を運んでいったのですが……あれね、麺文化がない国の方って「すすれない」だけじゃなくて、「麺が伸びる」という感覚もないんですね(笑)。急いで湯切りしてスープに入れて〜と頑張ったのですが、皆さんが遠慮しつつおそるおそる食べてくれたときにはすーっかり伸びきっていたのことよ。われわれも久しぶりの日本の味ってことで、残った分を平らげましたが、「これを日本のラーメンと思ってもらっては困る」というほど、別物みたいに伸びきっていました。

 一方、プッラとカレリアパイは絶品! カレリア地方出身の先生いわく、「ミルク粥が柔らかすぎたわ」とのことでしたが、生地も硬すぎず、バター(焼き上がりに溶かしバターを塗りました)もほどほど。今まで食べたなかでいちばんおいしいカレリアパイでした!

「卵バターを作り忘れた!」ということで、「この食べ方もおいしのよ」とチーズを削ってくれました。

 ペパナプは色違いのムーミン柄。

 テーブルにはビールやロンケロの缶も常に数種類。子ども用にはムーミンジュース。なんという極楽!と思っていたらさらに「サウナ入っていく?」とのお誘いが。それはもう、ありがたく!
 サウナの写真はありませんが、置いてあったマッチをチラリと。個人宅なのに薪サウナ。ふたりで入っても寝そべることができる設計。タオルもバスマットもシャンプーもムーミン。すごい!としか言葉がありません。

 マッチ裏側。こんな商品が売られているのもすごい。

 だらだらと食べて飲んで、帰る頃には雪もおさまっていました。サウナで温まったので、駅までの散歩もとても気持ちがよかったです。
 ホテルに着いたのは驚きの23時。あー、楽しかったー! 後付けなのですが、今回の旅のテーマは家庭訪問。ファームに始まり、CPさんち、Sさんちと、ご家庭に招き入れていただいて、今までになかったスペシャルな旅になりました。CPさん、Mさん、Sさん、本当にありがとうございました。そして、スペシャルな旅はまだまだ続きます!