『かもめ食堂』

Too2006-05-11

 いっそDVD待ちか!?というぐらいタイミングを逃していた『かもめ食堂』。やっと見てきました。とっても今さらなので、ひっそりと記録。
 評判どおりの佳作。予想どおり小林聡美がとっても素敵。テレビドラマでもいい女優だなぁーーーと思っていたのですが、空気感がすばらしい。もたいまさこ片桐はいり、3人のバランスが絶妙。うすっぺらな美男美女の恋愛モノを大画面で見るほど退屈なことはないけれど(あー、カーチェイスやガンアクションのほうがより退屈ですが)、味のある俳優による何気ない話って、なんでこんなに飽きないんでしょうか。インテリアも食べ物も風景も人々も派手さはないんだけど、妙に羨ましく感じる……。
 ちょっと展開が読めちゃうところとか、台詞がいかにも!なところとか、うまく設定をぼかしているけれどみんな実はお金持ち?(服とエプロン、しょっちゅう変えてるし)とか、不満もなくはないですが、好きな映画ランキングかなり上位(ちなみに一位はスイスのフレディ・M・ムーラーの『最後通告』。ビデオ、探してます)。
 アラビアのムーミンマグのなかからヘムレンさんをチョイスしたのは誰/または何故なんでしょうね? 出てくる本が『ムーミン谷の夏まつり』なのはわかるような気がします。チラリと見えるタイトルが『仲間たち』とか『楽しいムーミン一家』ではあざとすぎるし、『11月』『冬』ってイメージじゃないし。いつどうなるかわからないけれど、しあわせな空間、楽しい瞬間ってのは「夏まつり」ですよね、きっと。
 蛇足ながら、ミドリ(片桐はいり)が着ていた、女の人が4〜5人、ポーズをとっているプリントのTシャツが気になる……。白、ピンク、半袖、長袖と何パターンかあったんですけど。
 あ、あと、シナモンプッラよりもおにぎりが食べたくなる……と聞いていたので、帰宅時間に合わせて炊飯器をセットしておいて、晩御飯はおにぎりにしました。つけあわせはノルウェーサーモンの塩焼きとRF1の「でら旨味噌カツ串」(カツがしっかりしてて旨い!)と「まるごと焼き帆立のクリームコロッケ」(まるごと帆立は旨いけど、食べづらいっす)。ほんと、おにぎりはソウルフードです。でも、いつも食べてるので、どっちかっていうとコーヒーが飲みたくなりました。コーヒーメーカーでなく、手で淹れたコーヒーが。