モダン・スカンジナビアン・ダイニング

Too2009-04-11

 きちんと感のあるレストランで写真を撮ったことってこれまでなかったんですが、今回はレポせねば!と思って写真撮ってきましたー。でも、とりあえず、検索対策で店名は伏せます(笑)。 お店のサイトはこちら

 食前酒は店名にもなっているお酒を使ったカクテルをチョイス。IKEAの利き酒セットできっついのはわかっていたので、クランベリー割りにしましたが、フレッシュミントの味が強く出ていて、飲みやすかったです。

 プレアミューズ。お猪口ぐらいの容器に入ったスープです。じゃがいもとポロ葱にアンチョビの隠し味。じゃがいもなのに驚くほどなめらか〜。こりゃ、美味しいものが食べられるに違いない!と期待が高まります。

 パンとアミューズ。パンはじゃがいも入りのもちもち白パンライ麦キャラウェイシード入りのおせんべいみたいなパンの3種。バターはディル入り。好みの、しかもおいしいパンが出てくるってポイント高い! バターも、ディルの細かい部分だけが入っていて、風味はあるのに素材が口に残らず、うーまーいー。アミューズは、サーモンムース+サーモン+キャビアとチーズパイ。サーモンにはスモークした卵黄という謎のソース(写真のイクラみたいなやつ。大きさもイクラ程度)をつけて。もっと食べたい!と思わせる量なのがニクイです。キャビア、久しぶりに食べたけど、プリプリしてておいしいー。

 今回(って次回があるのか?)は王道で行こうと決めていたので、前菜はスモーガスボードにしましたが、結果的に大当たり!  前菜ほぼ全種を一口ずつ試せて楽しいです。じゃがいもとチーズもついてるし、お得っぽい。ひとつひとつの量は少ないので、シェアはしづらいです。初来店なら全員がスモーガスボードでもいいと思う!
 へリング(酢漬けニシン)は左からホースラディッシュマスタード、クリーム。ニシンがうっとりする美味さ。フィンランドのホテルの朝食で食べたニシンは発酵してる!?って感じで、少しクセがあったし、瓶詰めだと身が柔らかいかまたはキュッと硬いかどっちかのことが多いんですが、いいお刺身を食べている感じで、しかも酸味も脂もしっかり。
 真ん中は左からビーツとゴートチーズ、小エビのサラダ。手前はロブスターとフォアグラを何かで巻いたもの(マス子乗せ)、サーモンマリネ、鹿肉のカルパッチョ(たぶん)。どれもおいしかったけど、何がなにやらわからなくなってしまって、印象に残ったのはやはりニシンでした。

 プリフィックスコースで、前菜とメインを選ぶシステム。ここも王道で、ホットスモークトラウト(川マスの温製スモーク)にしました。ホースラディッシュとリンゴのブロス(スープ)をかけてサーブしてくれます。スープはフルーティーで甘めですが、半なまのトラウトとよく合う! 付け合わせの野菜は茗荷と豆苗とエノキ(白シメジ?)とかなりオリエンタル。多そうに見えますが、軽くペロリといけちゃいます☆

 連れが頼んだのは肉系で、ヴェニスンロイン。豚の生ハムを巻いた鹿肉のローストだそうです。付け合わせはスティックブロッコリーとポテトのダンプリング(ニョッキ)と鹿肉ジャーキー。おなじみ、リンゴンベリーソースを添えて。少しシェアしましたが、こっちもすんごくうまかったー。ハムの塩気とパリッとした食感がアクセントになっているし、鹿肉は言われなければ牛ヒレかと思うほどクセがない。

 プレデザート。画像はでっかく見えますが、ほんの一口。最初のスープと同じ器かなぁ。たぶん、デンマークのメーカーのもので、食後の紅茶などもこのシリーズのカップ&ソーサーだったと思います(器は全体にシンプルな白ばかりだったような)。中身は、クランベリージュースの上にヨーグルトムースが乗っかったもの。甘酸っぱくて濃厚で、お代わりプリーズ!って感じ〜。

 プチデザート。写真撮る前に魚ゼリーを1個、食べられちゃいましたー。魚型のさくらんぼゼリー(寒天っぽい)、ジンジャークッキー、サブレっぽいクッキー、自家製チョコレート。チョコは特にひねりはなかったけど、すーっと溶けてすごくおいしかったです。

 デザートも数種類から選べます。王道でプリンセスケーキにしようと思ったのに、品切れ。めずらしくお腹に余裕があったので、チョコレートカスタードケーキにしました。ブラウニーを柔らかくしたみたいな感じでねっとり濃厚。ソルトキャラメルアイス(生姜のコンフィのトッピング付き)は塩気しっかりめ。ユニークなのが干し柿のコンポートで、皮の食感といい酸味といい、アプリコットとしか思えないんだけど、すごくおいしい〜。お茶の選択肢もいろいろあって、いつもは迷わずエスプレッソなんですが、ブレンド紅茶にしました。
 店内は左手がバーで、右手がレストランスペース。店の広さに対して席数が多い気がしましたが、この日の客入りは1/3程度で、適度に距離を取って座らせてくれたのでリラックスして過ごせました。インテリアは大人っぽいけど、スタッフが若めで気取っていないので、けっこう気軽に行けそう。メニューについても聞けばわかりやすく説明してくれます。昼間の窓際席は自然光がきれいだと思うので、ランチもいいかもー。ディナーだと、一皿一皿のボリュームは少なくないものの、フレンチフルコースの気分で挑むと物足りない人もいるかなー。スープは一口だし、メイン1品だし、アラカルトメニューも食後のチーズもないし(頼めば出してくれたのかも)。自分はちょうどいいぐらいでしたが、大食な方はパンをがんがんお代わりしてもオッケーだと思います! 
 さて。ワインリストは見なかった(食べるのに夢中で)ので、おすすめされたカリフォルニアワインがいくらだったのか知りませんが、気になるお値段は↓アラビアボウル8個分ぐらい。

 チルドレンセットなら4セット(笑)。

 憧れの鍋を買ってもお釣りがくる! 

 一号店はNYなので、北欧らしさが全面に出ているというよりは、北欧の食材やテイストをアクセントにしたフレンチって感じ? 味と雰囲気に関してはぜひリピしたい!と思いましたが、お値段がーーー。連れてってくれた人に感謝感謝♪ また連れてってー!