「ムーミン谷博物館20周年記念誌」

Too2009-02-03

 直訳的なタイトルが素敵〜。とあるきっかけで(最後に説明します)買ってみたら、公式サイトのバイヤー日記で紹介されていて、そういうことだったのか!と(笑)。サブタイトルになっている「ムーミン谷の不思議な自然」という特別展は2007年5月3日〜2009年4月30日となっているので、ちょうど会期中(2007年7月)に現地に行ったはずなんですが、日本語の図録は売り切れで買えませんでした。ほかの原語のものも買わなかったので比較はできませんが、この記念誌の前書きの日付は2008年1月なので、別のものなんでしょうね(常設展図録+企画展図録、なのかも)。
 定価はわかりませんが、まぁまぁなお値段で買いました。が、計88ページとけっこうなボリュームで、文章(英語と日本語)と図版のバランスもよく、充実した内容で大満足♪ 新しいものなので、印刷もキレイです。
 展示作品をすべて網羅したカタログではなくて、博物館の成り立ち、作品(展示物)の解説が中心。博物館内の写真や立体作品の紹介もあります。見慣れたモノクロ挿絵よりも、海外版の表紙などのカラー写真が多いのも、新鮮かつ貴重。だって、モノクロ原画が見たければ小説を見ればいいですし、原画実物は何度見ても素晴らしいものですが図録に印刷した時点でその魅力は別のものになってしまいますから。

 特筆すべきはCDが付いているということ。一昨年の夏、ムーミン谷博物館で半日ぐらい過ごしたときの記憶が甦る〜〜〜。音楽の一部は公式サイトにリンクが入っている、博物館のサイトでも聴くことができます(前にhttp://blog.moominmap.com/でも紹介なさってましたね)。作曲家のヘイッキ・マエンパー氏は愛・地球博にスナフキンの扮装で登場したときにも遭遇しているので、重ねて思い出深いです。
 わたしがムーミン好きになったきっかけは小学校のときに図書館で読んだ原作小説なので、コレクションのなかで特に大切にしているのも実は本です。ずいぶん前に雑誌『MOE』だけはご紹介したことがあるんですが(「MOE」の検索結果 - おでぶさん時々おしゃまさん)図録などは特にピックアップしたことがなかったみたいですねー。写真撮ってみようかと思いましたが、今はネタも溜まっているので、大丸ミュージアムの原画展のあとにでも(←逃避)。
 で、本日のアフィリ画像↓ずっと気になっている中国語のコミックスをはさみつつ、図録の中身を少しだけご紹介しようと思います。

 ただ、ほんとは本の中身やグッズなどに応用されているのではない原画の画像を公開することには抵抗があります。ですので、写真はあえてきれいに撮っていません。あと、当たり前の話ですが(これに限らず)このブログの画像の転載・個人で楽しむ以上の利用はご遠慮くださるようお願いいたします。

 貴重な下書き!! 

 まだ全部ちゃんとは読んでいないんですが、ワクワクしたのが当初の挿絵と改訂された挿絵の比較! どちらの完成度も同じくぐらい高いのがすごいです。

 改訂されたのは『ムーミン谷の彗星』と『ムーミンパパの思い出』。原語によって挿絵が違うものもあるそうです。

 馴染みの薄いカラーの絵。そういえばこの図録、出典や絵の説明がないみたいなんですけど……。

 こっそり販売画面より転載。表紙に誤植!!と思って、飛びついてしまいました(←変なものに弱い)。ところが届いたものは間違ってない……。秘かにがっかりしたんですけど、仕方ないですよね(笑)。販売者(たぶん、フィンランド人)は違いに気付いておらず、なぜ誤植画像を手に入れたかも不明です。