ヘルシンキ〜トゥルク

Too2011-03-02

 すみません、クライマックスのムーミンワールドは明日です(笑)。何日行ってたんだ!?って感じですが、正確には、夜行列車泊を含め日付変わって10泊12日、かな。ちなみに前回の夏は11泊でした。
 この日はヘルシンキからトゥルクに前乗りで移動。電車とposti(郵便局)とアンティークショップの日、です。
 7時半起床、ここの朝御飯も最後です。

 さよなら、ミック〜! 毎朝、道行く人の服装と息と歩く速度で、その日の気温を判定してました。今日はそうでもなさそう?(日中のヘルシンキでマイナス15度、トゥルクはマイナス13〜17度)。 

 9時。布や紙のつまった袋を抱え、通りを1本はさんだ郵便局へ。フィンランドの郵便局にはムーミンマリメッコの箱、オリジナルグッズがいろいろ。お菓子やポストカードも販売しています。ヘルシンキ中央郵便局には博物館もありますが(前回、蝋人形とかを見た)、今回は実務窓口っぽいほうへ。本当は小分けしてあちこちに発送しようかと思った(そのほうが関税の問題が少ないかと)んですが、ちょうどいい箱がなく、いちばん大きいサイズのものだと全部詰めても隙が出るぐらい。しかも、「1キロでも40キロでも同じ値段よ」的なことを言われたので、ひとまとめに自宅へ送ることにしました(これも詳しい話はまた後日)。

 初の発送作業に手間取ること小一時間。トラムに乗って港のマーケットホールへ向かいました。夏だったらひょいっと歩いちゃう距離ですが、マイナス15度のなか、雪道を踏みしめて歩くのはしんどい。トラムを待つ数分も、なにげに寒いです。

 乙女の像、左上にウスペンスキ寺院。

 寺院、ズームアップ。 

 海は氷が割れている状態。港に停まった小さな船はカフェやレストランとして営業中。大きな船はよーく見たら動いていました。

 前回、ザリガニなどを買ったマーケットホールも見ておきたかったんです。

 が、ここは食品中心なので、ざっと見て次へ。

 通りすがりに大聖堂と元老院広場へ。聖堂前の階段は夏には腰掛けてアイスを食べる人なんかがいるんですが、すっかり雪で埋まっています。広場前の大きなお土産物屋さんもチェックするつもりだったんですが、工事中みたいでした。

 ヘルシンキで行っておきたかったのがフィンレイソン路面店。……改装中でした(泣)。一昨日通り掛かったとき、営業時間表示がなかったのはそのせいだったのか! 来たのにー。布の切り売りが買いたかったのにー。

 アルテックなどを横目に見ながら、時間が少し余っちゃったよ〜と、デザインフォーラムへ(ほかに気になっていたアンティークショップなどはまだ開店前だった)。

 目の保養だけして、11時10分頃、トラムでホテルに戻り、チェックアウト。12時過ぎの電車に乗るつもりだったので、スーツケースと相方をロビーに残し、フィンレイソンのタオルを買おう!とにソコスデパートに駆け込みました。ところが、ソコスって免税手続きが別フロアのカウンター(2階)なんですよー。雪道は何かと時間がかかるので、ギリギリに電車に飛び乗ることに。

 前回、心残りだったことがいくつかあって、そのうちのひとつがヘルシンキの有名カフェとロバートコーヒー巡りだったんですが、結局、果たせず……。せめて温かいコーヒーをテイクアウトしたかったー。急いでいたので、駅の写真もブレブレです(笑)。

 マーケットで買っておいたバケットサンド(2.8ユーロと激安)とスーパーでパケ買いしたジュースに救われましたー。

 足りないねー、甘いもの食べたいー、売店はないのかなー、とか言っていたら車内販売が! 残念ながらドーナツなどはなかったけど、サンドウィッチとホットコーヒーをゲット。

 14時、約2時間でトゥルク着。電車で寝ておきたかったんですが、同じ車両にものすごーく陽気な社員旅行っぽいグループ(男性ばかり10人ぐらい)がいまして。ビールじゃんじゃん追加注文してて、大盛り上がり〜。楽しい(?)気分のまま、2時間が経過しちゃいました。

 鉄道駅からホテルのあるバスターミナルまでは少し距離があります。前回、トゥルクはかなりうろうろして土地勘があったので、ここは迷わずタクシー! フィンランドでチャーター以外のタクシーに乗るのは初めてでしたが、予想どおり、乗り場にはちゃんとタクシーがいました。10分程度の距離で、8.5ユーロ。

 14時半。ホテルの部屋で一休み。

 窓からはマーケット広場(バスターミナル)が。歴史ある(古い)ホテルで、低層階だったこともあって、けっこう喧騒が伝わってきました。

 トゥルクはフィンランド最古の町で、旧首都。アンティークショップも多いと聞いていたので、張り切って外へ。aさまに教えてもらった旅ブログで紹介されていた教会のバザーだというショップに行ってみたかったのです。が、「そういう店がある」という以上の情報はまったくナシ(笑)。ただ、二度目のトゥルクで、なんとなーくあの辺り?という匂いのようなものを感じて、ホテルからマーケットとは逆の方向に歩いてみました。……なんとっ、1ブロックも行かないうちにそれらしい店が目の前に! このときばかりは(教会バザーだけに)「神!」と思いました(笑)。

 噂どおりの、アンティークショップというより古道具屋、蚤の市っぽいすごい店。家具や服、本などもあったのですが、残念ながらムーミンには巡り合えず。食器類もわかりやすい売れ筋のものは見つかりませんでした。写真に写ってるハートのピッチャーなんかはアラビアのだとすると高値になりそうだなぁと思ったんですが、好みじゃないのでスルー。
 でも、なんだかんだいいながら、けっこう買いました(笑)。この興奮はブツを見てもらわないと伝わらないと思うので、ホテルで撮った写真を。緑色のキャンドルホルダーは出自不明。重いし、迷ったんですが、3ユーロだったので。同じく、フィンランドのシールのついた花瓶も3ユーロ。縦長の花瓶が欲しかったのと、レトロなデザインでフィンランド製というのが気にいったので。さて、総額いくらだと思います? 大きく見えると思いますが、皿は15センチぐらい、全体に小さめです。

↓ルスカだと思われる皿はバックスタンプが読み取れない状態。何枚かありましたが、コンディションのいい1枚を選びました。プレートならまとめ買いしたんですが、明らかにソーサーだったんで。カップがなかったのが残念〜。

↓2枚買った、ソーサーとしか使えなさそうな皿にはアラビアのバックスタンプがありました。ウラ・プロコッペじゃないかと思うんですが、確信は持てないー。

 値札シールにはルスカ(らしいの)が5ユーロ、プロコッペ(らしいの)に1.5ユーロと書いてあったのですが、なぜか総額10ユーロでした! カードが使えたので、サインをすると、「イハナー!」の声が。ドリぽけさんのオリジナルブランド(?)「Ihanat_Muumit」(ムーミン大好き、素敵)のイハナですよ♪  わたしは知る人ぞ知る超悪筆の上、海外でのサインはもう象形文字並なのですが、漢字ってかわいい!と思ってくれたようです。ごめん、そのサイン、日本人に見せたら読めないと思うー。もっとちゃんと書けばよかった(笑)。
 ホテルに荷物を置き、明日のバスの時間とアンティークショップについて調べるため、インフォメーションへ。ネットでショップリストを出して、地図に「この通り沿いに多いよ」と書き込んでくれました。で、てくてくと行ってみたんですが、全然ないー。古い額縁屋さんとか、ユニセフ救世軍みたいな古着屋さんなどを冷やかして、もうちょっとで駅じゃん?というあたりで、またすごい店を見つけました。
 現行のカルティオなども混じっていましたが、古いレコードやパッケージ類、雑貨、食器などが、足の踏み場もないほど乱雑に積み上げられています(恐ろしくて店内写真は取れなかった。英語あんまり通じなかったし)。実際、アプローチ困難なので、店主に「あれ、いくら?」と聞くと、モノをかき分けて取ってきてくれるような状態。店主がどかした段ボールなどが通路を塞ぎ、別の客が前に進めずに立ち往生してた(笑)。

 値段がないのが不安でしたが、掘り出したのは、この4点。探していたのは、ミルクピッチャーと陶器のコーヒードリッパー(ホテルで実用したかった!)だったので、最初に目をつけたのはカステヘルミのクリーマー。ややくすんでいましたが、カケなどはなし。値段を聞くと15ユーロとのこと。相場知らないし、珍しいものではないけど、悪くないんじゃない?と即決(復刻の17センチに近いサイズのプレート1枚と、やや小ぶりなプレート2枚のセットで50ユーロ、というオファーは断った)。色が気に入った紺のクリーマーは22ユーロで、小さなカケがあるシュガーボールとセットで25ユーロ。ボトルはこの写真だと色がきれいに出てないけど、ピーコックとかターコイズとかブルーとグリーンが混じったような色で、小ぶりなサイズも気にいって、値段を聞くと30ユーロ。

 うーん、いまひとつ決め手に欠けるのと、ほかにも目移りして、しばし黙考。そうこうするうちに17時近くなってきたので、「70ユーロ」という店主に対し、「60!」と言ってみました。……もっと低く言えばよかった、ぐらいのタイミングで「OK!」  払おうとしたらカード不可だと言います。手持ちの現金が不足していたところだったので、近くのotto(キャッシュディスペンサー)へ。往復15分ぐらいかかり、すっかり日が暮れてしまいましたー。

 少し離れたところにある家具が充実しているというアンティークショップにも足を伸ばしましたが、すべて閉まっていました。残念ながら、トゥルクに滞在できる明日明後日は土日なので、今回は縁がなかったってことで。ホテルに戻って荷物を置いてから、ハンサショッピングセンターとストックマン(つながっている)へ。

 その前に、またまたポスティに行って、食べきれそうにないカップラーメン(いくつ持ってきたんだ!?)などをCPさんに押しつけ発送〜(笑)。

 ショッピングセンターは土日も開いてはいるんですが、テナントごとに営業時間が違うので、マリメッコなどが開いている時間に立ち寄ることはできませんでした。

 地下の本屋さんとディスカウントストアっぽい店でムーミングッズを物色〜。あまり買わなかったけど、これまでに見た店と品揃えが違うのが楽しい。

 マーケット広場に面して、何軒かレストランが並んでいるんですが、前回来たとき、看板やメニューにムーミンが載っている店があって、入れなかったのが心残りだったので、それらしい店を探しました。残念ながらムーミンは見当たらなかったけど、ピザレストランみたいな店に入ってみました。
 どーん。サーモンスープとトマトスープには違うパンが添えてありました。塩気が強すぎず、おいしかったんですが、サラダ&パンがついてくるとは思わなかったので、頼みすぎたー。ビールとカクテルを頼んで、つまみに揚げムイックも!

 ピザ。なんかジャムみたいのが乗ってる……と思ったんですが、ほんとにジャムだった! ま、フィンランドらしいものを食べた!と言えるかもしれません(汗)。ゴルゴンゾーラピザ。日本だとゴルゴンゾーラとか言っててもマイルドなチーズ味のことが多いですが、けっこうしっかりブルーチーズで、確かにいい具合にジャムが癖を和らげています。

 ときどき見かけたんですが、この「カードを持ってると割引だよ」表示、紛らわしい〜。この旅でいちばん高い約40ユーロの晩御飯でした(笑)。

 いよいよ明日はムーミンワールド、明後日で旅も終わりです。