サーリセルカは今日も雨

Too2012-10-13

 昨夜早めに寝たので、7時に起床。まだ夜明け前?

 朝御飯。シリアルとクラッカーいろいろ。右の、なんだろう? 食べなかったので忘れちゃいましたが、砂糖かな? 上の段はたぶん、ココアパウダーかミロ的な何か。

 今朝はこんな感じ。

 わたしの分。もちろん、ジュース、コーヒー、ヨーグルトも食べてます。

 ベリージュースがあったので、ちょっとだけ試食。とろみがついてて、あまりはっきりしない味。

 パッとしない天気ですが、せっかく早起きしたので、10時にホテルを出てウルホケッコネン国立公園に向かいました。

 ルスカ(紅葉)の名所だそうですが、完全に出遅れました。

 雨のパラつくなか、入り口から右手の道をGO!

 あちこちに小川があります。雨続きなので、本来の川や池以外にも水たまりがいっぱい。

 何度も見かけた、しっぽの立派なリス。

 目線入り。

 ボケちゃったけど、ブルーベリー発見!

 夏もしくは晴天だったら、ここでサンドイッチでも食べたかった〜! 今欲しいのは熱いコーヒーかホットチョコレート! 保温水筒持ってくればよかったな。

 しかしどうがんばっても外でご飯が食べられるような日和ではなかったので、再びシウラへ。来ていた道を右に曲がって市街地と思われるほうに歩きだしてみたら、ちょうど町の中心部に出ることができました。
 例のオシャレカフェ、クーッケリじゃなくてシウラの上にあったんですが、昨日も今日も閉店。10月は土曜日お休み的なことが書いてあるような気がしますが、よくわかりません。

 こんなに威勢のいい看板を掲げている店もやってる気配がない。

 どこかホテルのレストランに入ろうと歩きだして、こんなパブを発見! 裏手にホテル(コテージ?)も併設しているようです。

 スープランチに飛びつきました。パンとコーヒー付き。価格も安めですが、ボリュームも控えめでちょうどよかった。

 本日は……サーモンスープ! カウンターでオーダーして、受け取ってから席へ。実は我々の分でスープが終了してしまった(新たに仕込んだ分が完成するのは1時間後)のですが、次々に日本人グループが訪れては席を取ってコートやらマフラーやら一通り脱いでから、「品切れ〜」と言われて、また一通り着込んで外に出て行く、というのを繰り返してました。途中で先に教えてあげたくなったんだけど、席が奥のほうだったのでわざわざ店を横断していく元気がなく……。こういう場合、先にオーダーしてからコートを脱いだほうがいいよ!

 名物らしいホットウィスキートディ。スモーキーなウィスキーのお湯割りにブラウンシュガーが入ってます。ムーミンにもホットラムトディが出てきましたよね〜。

 店内。日本人観光客のほかはお酒を飲んでいる現地の方が多かったです。

 今回初めてキャッシュディスペンサーOttoを活用。手数料削減のため、1回の限度額いっぱい500ユーロ引き出して、150ユーロぐらい現金が残りました。前回も70ユーロぐらい残してたので、400ユーロぐらいは現金を使ったようです。
 ホリディインのスパで時間つぶす?と検討したのですが、水着も持ってきてないし、寒くて湿っぽくて水に入る気分でもなかったので(夏しか行ってないけど、フィンランドのスパは日本に比べて低温だったし)、ホテルに戻ることに。

 急に雨がやんで太陽が顔を出しました。この旅で初めて見る太陽です。

 反対側にはフレームに収まりきらないぐらい大きな虹が!

 太陽、青空、虹! 今夜はオーロラ期待できるかも!?

 こんな濃い青空を見るのも今回初めて。

 カメラの水滴までキラキラ光ってきれい!

 体感温度も一気に上がります。ちなみにこのときの服装は上がヒートテック的な薄手のタートル、薄手のダウン、ゴアテックスのコート、下がヒートテック的なレギンス、裏フリースのシャカパン。ラップランドでは外では手袋必須、帽子は状況に応じて。

 13時半。ホテルに戻って一息ついて出かけようとしたらまたしても雨! 窓から見ると、こういうワケのわからない空模様。ホットチョコレートを飲んで1時間ほど雨が上がるのを待ち、再び山へ。

 今度は左側の道をしばらく行ったところに、いきなり雪が出現しました。そしてどこからともなくクロスカントリースキーを楽しむ一群も! どこにも表示がなかったので正確なところは不明ですが、スキー用のコースが人工的に整備されているようです。ためしに今回履いていったスノーブーツ(スキー場の移動やキャンプ時にテント付近で過ごすときのためのもの)で雪に乗ってみたらけっこう冷えました。やっぱり雪のある時期のオーロラ観測にはこのブーツでは無理だなー。

 スキーコースの横を少し進んだところに小屋を発見。鍵は閉まっていなかったので入ってみると、休憩小屋のようです。

 暖炉。左の箱に薪もありましたが、マッチもライターもなかったので、暖炉の使用は断念。

 テーブル。

 窓からの景色。

 昨日買ったパンの残りで作ったサンドイッチを持ってきていたので、ここで食べることに。残念ながら飲み物はペットボトルの水。暖かいコーヒーかワインでも飲みたかったなー。

 メインの道が雪道になってしまったので、ここから引き返し、午前中に散歩した右側の道をもっと奥まで行ってみることに。目指すは地図にコーヒーマークが載っていた(冬に来たときにすれ違った人が「もうちょっと行くとカフェがあるよ」と教えてくれた)地点。もちろんカフェはやっていないと思いますけどね!
 やっぱり閉まってました。そして予想以上に遠かった。ハスキーファームで、犬たちは“南極大陸”状態らしく、我々の気配を嗅ぎつけてキューンキューンと切ない声で鳴き出しました。が、帰り道は“こいつらに鳴いてもしょうがない”ことを悟ったのか、ほとんど鳴かず。頭いいんだなぁ。

 自分の後ろ姿が思いのほかスナフキンっぽかったので公開〜! 狙ったわけじゃないです(笑)。

 道路に突き当たったところで折り返しました。入り口からだいたい片道1時間程度。

 気温2度。動いているせいか、そんなに寒さは感じず。

 地図。たぶん、最初の小屋までが0.6キロで、カフェまでが1.2キロ。3.6キロ、約3時間の散歩でした。謎なのが、この地図だとトイレの表示がないこと。実際にもトイレは見かけませんでした(小屋のあたりにもなかった。カフェが開いていればあるはず)。あと、公園のマップがホテルや入り口でもらえるとありがたいのですが、それも見当たらず。

 天気は青空がのぞいたり雨がパラついたりと微妙な感じ。ただ、雲の流れが速いので2日目のイナリのように可能性はありそう。ホテルにいったん戻って、ベランダから空模様を見ながらコーヒーと朝摘んできたブルーベリーで一息。ブルーベリー(野生だからビルベリー?)は酸っぱかったです。

 21時、ホテルのレストランで遅めの晩御飯。移動時に空を見上げたら星がかすかに見えました。この瞬間を逃すべきではなかったのかもしれませんが、お腹がすいていたのでご飯を優先。
 生ビールとホットベリージュース。暖かいジュースを見かけたのはここだけだったと思いますが、タイムリーでとてもおいしかったです。このレストランにも日本語メニューがありました。

 ホットチキンウィング。大小あって、小はチキンの数が10本。でもポテトの量は同じらしく、届いた瞬間、「ピエニ!?」と声が出ました。店の人は「そうよー、ささやかなディナーね〜」的なことを言ってたけど、多いよ!

 わたしはトナカイスープとサーモンサラダ。

 牛肉みたいな食感の奥にかすかに感じるワイルドな肉の味。おいしい!

 サラダのお皿が白オリゴでした! 実物を見るのは初めて。食べかけの写真ですみません。

 食事を終えるとまた曇っていました。テンション下がりつつも、部屋でがっつりと着込んで外へ。ヒートテックブレスサーモ、インナーダウン、コート(シェル)という重装備。

 教会を過ぎて、前回もオーロラを見たソリのコースがある丘をめざします。
 丘を登っている途中から、もう暑くて暑くて! コートを脱ぎ、ダウンを脱ぎ、インナーだけで歩いていました。曇ってて、まったくオーロラの兆しはなかったのですが、じっとしててもつまらないので、赤い光が見える丘の頂上まで行くことに。途中、人にはまったく会いませんでしたが、頂上のレストランまで行くと日本人カップルの声がしていました。
 フラッシュありで撮ったレストラン。去年は雪道を昇るのが大変でここまでは来なかったのですが、レストランは営業していたようです。今回は完全に閉まってた。

 ライトで照らしても先があまり見えないので変だなぁと思っていたのですが、かなり濃い霧が出ていたようです。レストランの横にはリフトもありましたが、あまりよく見えず。

 寒いし、まったく星も見えない。23時過ぎに諦めて下山(?)することに。文字通り一寸先は闇の坂道は幽玄の世界というか、黄泉の国みたいで、それはそれでおもしろい体験でした。
 ホテルに戻るとちょうどオーロラ観測から戻ったツアー客が。「どうでした?」と聞いてみると、「デジカメで撮ったら細い緑の線がシャーッと見えた」とのこと。どうやら場所によっては観測できたみたいです。10月は個人で当日参加できるオーロラバスは出ていないはずなので、ツアーならではの特典。でも、わたしが見たかったのは空一面に広がる大きなオーロラであって、“緑のシャー”なんて羨ましくないもん!と自分に言い聞かせつつ、就寝。
 サーリセルカは2晩ともダメでした。が、イナリ、サーリセルカ、ロヴァニエミとまわってみて、利便性と町の明るさ/暗さを考えてみると、サーリセルカは確かにオーロラ観測に適していると思います。ハイシーズンなら日本人スタッフのいるツアーデスクもあるし、オーロラ観測バスも出るし、自力でオーロラを見に行ける丘も近くにある(前回は丘の下、教会付近からも見えました)。紅葉が見られるかスキーができる時期にまた来たいなー。