宇宙化猫 タマ・ミケ・クロ登場!

 見た!? 見た? 今日の『ウルトラマンマックス』!! 三池崇史監督が手がける2作めだったんですが、前回はウワサに聞いていたほど「炸裂!!」じゃなかったので、期待半分というか期待倍増というか。いやいやいや、期待を十分上回る怪作でしたよ。タイトルが「わたしはだれ?」ですもん。冒頭の被害にあった一般人の会話(「物忘れは電磁波のせいかしら」「パソコンから汁が出てるっていう?」汁!?)から、もー、バカ全開。しかも、いつもの、昔のウルトラマンを知らないといまひとつ楽しめないノリではなくて、今っぽいというか、フツーに何も考えずに見ていれば楽しめるノリで。(キングジョーの回は、長澤奈央=ハリケンブルーぐらいのことは押さえてないと本当のおもしろさは味わえなかった気がします)
 ライダーにせよ戦隊にせよ、1年間という長いスパンのものは途中でちょっと遊んで、時間稼ぎ&気分リフレッシュというのが定番ですが、それが三池監督とは豪華な! もともと芸歴長めの役者が揃っているし、金子修介監督がしっかりベースを作っているから、キャラが変貌しても軸がブレず、安心して楽しめました。カイトは変身の方法を忘れるし、ウルトラマン(変身後)まで「命!」だもの。びっくり。怪獣(バケネコ)も、ゲームに出てくるモンスター(ボム系?)みたいで、かわいい〜!
 金子監督は映画に専念なさっているようですが、金子組の若手監督ももっと大胆にいかないとオオモノにはなれませんぜ、と実感した次第。あと、脚本。大事でしょ。若い人を起用しましょう、もっと! NAKA雅MURAさんが若いのかどうか知りませんが。来週は小川信行さんメイン回だし、再来週ぐらいに鈴木信二さん(『ホーリーランド』の緑川ショウゴ、ね)がゲスト出演するらしいんで、それを楽しみに……。