ウルルン(要潤×フィンランド)

 録画しておいたのを見ました。行き先はセッコでしたよー。以下、思いつくままにメモ書き(毒舌含む)。
 まだ雪の残るフィンランド。まずはヘルシンキに入って、セッコのショップへ。付近にはマリメッコ、イーッタラ、アルテックなどもあり。サインを求められたり、セッコのスタッフからも大歓迎されるなど、けっこうモテ筋っぽい。
 その後、ヘルシンキから車で3時間のセッコのオーナー宅(工房も近く)へ。
 食卓はティーマのボウル、イーッタラのグラスなど、国産品フル活用。が、ムーミンに関するものはまったく出て来なかった気がします。そこばかり気にして見ていたわけじゃないですけど(笑)。さすがに「ムーミンで有名なフィンランド」みたいなベタな紹介はしないまでも、エンディングテーマのあたりでチラッとは出てくると思ったんですけどねー。
 要さんは廃品を使って家具を作ることに。最初は自分の身長に合った高さのイス、と言っていたはずなんですが、車の工場で使われていたと思われる、くぼみのある鉄板をメインに据えて、テーブル作りを開始。
 セッコの商品って、日本だとびっくりするぐらい高いんですよ。なので、「材料はほとんどタダ」とか言われちゃうと、購買意欲をますますそがれる気もしたのですが、要するにデザイン料、なんですよね。テレビ画面のガラスを再利用してキャンドルホルダーにするとか、洗濯機のドラム部分でフルーツ皿を作るとか、手間のかかる加工もされていますが、どちらかというと一芸に秀でた職人ワザではなく、まずは素材とアイディア(デザイン)ありきで、必要に応じてガラス職人や金属加工のプロの手を借りて、商品化していく感じ。モノづくりのウルルンの場合、ほとんどが職人ワザの体験だったと思うんです。泉谷しげるさんのスイスの木工細工とか、忍成修吾さんの銀のカトラリーとか。その場合、日本から来た素人の体験者は現地の人にはないアイディアやデザインセンスで「こういうものを作りたい」と提示して、職人さんが「それは技術的に無理」「こうしたらどう?」と話し合って、本人が出来る範囲でがんばって作り上げる。ところが、今回は技術的なことではなく、デザインセンスが問われたので、真っ向からぶつかり合う結果になってしまったのではないかと。
 個人的には要さんの問題点(?)は、「人見知り」ではなく、「テンションの低さ」ではないかと思います(笑)。相手を楽しませようというエンターティナー精神もあることはあるんだけど、疲れちゃったり、気にいらないことがあったりすると、それがテンションの低さとなって現れてしまうタイプ(がんばって苦手なサウナに入ってましたけど)。本人は感情を抑制しているつもりなんでしょうけど、投げやりに感じられてしまうんだよなぁ。
 あと、番組構成上の問題もいっぱいあって、スタジオのゲストトーク(旅に行った本人の後日談は大事ですが)やクイズは時間のムダだし、やたらと「頑固な女たち」とか「どちらも譲らない男と女」みたいなフレーズで片付けるナレーションの内容にもかなり違和感がありました。デザイン面で意見が合わず、長時間話し合った結果、最終的に要さんが折れたら「女性の意見に従っておけば、世界は丸く収まる」でしたっけ、もううんざり〜。女性とか男性とか、関係ないじゃん。セッコの人たちは「プロのデザイナー」として、主張をしてるんだからさ! 
 フィンランド的な見どころとしては、凍った湖でスケート(?)や魚釣り、サウナでは白樺の小枝で体を叩き合ったり、湖に飛び込んだり、というシーンもありました。
 来週は黒田勇樹さんが行き当たりばったりホームステイの旅、だそうです。『田舎に泊まろう』インターナショナル版、ですか!? ……もう早々にウルルンは打ち切られるんではないかと思います。非常に残念なことですが。