トナカイの日

Too2011-02-24

 まだ時差ボケなのか、朝6時に目が覚めてしまいました。本日はマイナス15度。朝ご飯は自炊です。

 パンの種類が多くて選べなかったので、ラップランドっぽいパッケージをチョイス〜。乳製品はパンと違って選択ミスをすると大変なので、よーーーく見てハーブ入りっぽいクリームチーズを選びました(当たりだった!)

 ちなみに初日に買った間違いの例。ドリンクヨーグルトだと思ったら普通のヨーグルトだった! 小さいカップなどが部屋になかったので、コップで飲みました。味は当たりでした♪

 昨日の残りのマッカラ(ソーセージ)とニンジンの炒めもの。生ではいまひとつだったニンジンも炒めたら少し甘くおいしくなりました。トマトやフルーツ類はどれもハズレなく甘かったです。

 コーヒーメーカーが、ホビット族への嫌がらせかい!?というような位置にあるのを発見したので、イスを持っていって降ろしました。壊れているのかとも思ったけど、問題なく使えた。

 CPさん情報で“お腹に優しい”と判明したコーヒー。それを知った相方は「このオジサンは有名な医者かなんかなの?」と呟いていましたが、単に“お腹”のイメージカットではないかと(ですよね、CPさん!?) フィルターとアルミホイルは部屋にありました。クリップと計量スプーンが一体になったものはfromダイソー(100均)。

 さて。本日のメーンイベントはレインディアファーム(トナカイ牧場)訪問!です。普段、オプショナルツアーを利用するよりフラフラしてるほうが好きなので、あまり考えずに現地に行ったんですが、周囲に何もない上、スノーシューズで歩き回るのもキツかったので、ホテルにあったパンフのなかから86ユーロぐらいの「トナカイぞり」の短いプランに目をつけました(ほかのプランはだいたい100ユーロ超)。しかし、なにしろ前日だったので、もう満員、とのこと。「トナカイ牧場を訪ねるツアーなら空きがあるけど、ひとり190ユーロよ」とホテルのおねえさん。ひー。「すごくいいところで、ランチ付き!」と畳みかけるおねえさん。まぁ、たまには(?)いいか、とお願いしたら、もうひとりのスタッフのおねえさん(やや年配)が“アンビリーバボー!”という表情に(笑)。よっぽど貧しい子供たちだと思われていたんだね〜。実はチェックインのとき、その人から「土曜の夕食はタイ料理ビュッフェだけなんだけど、大人気だから予約制なの。頼む?」と言われて、なんでフィンランドでタイビュッフェ!?と頭が真っ白になってお断りしたんです。その時点で「この客はケチ」と思われたのかも(笑)。
 さて。朝9時半、ホテルの前までPetri Mattusさんが車で迎えに来てくれました。ご自宅でもある出発地点まで約20分。英語の堪能なパートナーさんが出迎えてくれ、快適な更衣室で、サイズの合った防寒着に着替えました。自前で使えたのは手袋だけで、靴下、靴、つなぎ、すっぽりかぶれるフェイスカバー、ヘルメットまで借りることに(すべて価格に込み)。余計な荷物は更衣室に置いていってOK。

 トナカイ牧場、といっても、トナカイは放牧中。広大な森全体が牧場みたいなもので、トナカイは自力でコケなどを食べていますが、“エキストラフード”を与える広場のようなところに集めてくれるそうです。その地点まで、スノーモービルの後ろにつけた大きなソリ(上の画像参照)に積み込まれて移動〜。狭い木々の間をすごいスピードで走っていくので、手を出すと危ない、という警告が。ヘルメットで視界が黄色くなるが残念だなぁと思ったんですが、雪を見ていると目が疲れてくるので、目を保護する意味もあるのかもしれません。
 20〜30分で目的地に到着。♪よ〜 ほ〜♪と独特の節まわしでPetriさんが呼ぶと、森のなかからワラワラとトナカイが集まってきました。

 エクストラフードに集まるトナカイたち。奈良公園の鹿を連想する光景ですが、手に持ってエサをやるわけではないので、自分たちには寄ってきません。人も火も特に怖がることはなく、“気にしてません〜”って感じ。

 宇宙服のような防寒着に包まれたワタクシ。まったく寒さを感じません。室内で着替えているときは猛烈に暑かったけど、屋外では快適〜。

 すごい数のトナカイに取り囲まれるという非日常体験。行きの車で1、2頭のトナカイを見かけてキャーキャー言っていたのが嘘のようです。

 かわいいー。けど、愛玩動物ではないので、やや複雑な気持ちです。昨日もトナカイ、食べたしなぁ……。

 Petriさんが火をおこしてくれました。細かいところを覚えてないけど、普通にライターかマッチを使っていたと思うー。

 ヤカンを直接、火にかけます。ヤカンを吊るす木は現地調達。いつもは水もその辺の雪を使っているけど、お客さん用の水はタンクに入れて持ってくるそうです。お湯が沸いたら、革袋に入ったコーヒー粉をヤカンに投入!

 ククサ(たぶん、プラスチック)でコーヒー! お好みでミルクとシュガーもあります。自家製だというシナモンロール(写真なし)も、すごくおいしかったです。が、この時点で我々はこれは“お茶”で“ランチ”は別だろうと思い込んでいたんですよ〜。シナモンロールはひとり2個あったんだけど、12時近かったので、このあと、大量のトナカイ肉とポテトのランチとか出てきたらとても食べられない!と、1個にセーブ。次にいつトイレに行けるかも不明だったので、コーヒーのお代わりも控えました。そしたら、これが“ランチ”だったうえ、その後、すぐに帰途につくプランだったのでした。だったらもっとガツガツ食べておけばよかったー。無念ー(笑)。残念といえば、冷蔵庫に残ってたマッカラを持参してみればよかったです。憧れの焼きマッカラを実現するチャンスだったのに!

 お腹がいっぱいになったトナカイたちは三々五々、森に戻ったり、そのへんで一休みしたり。

「そろそろ戻ろうか?」というわけで、再びスノーモービルでお家へ。 

 ホテルまでの送りはアクティヴィティ会社のバンが来てくれるということで、待ち時間にご自宅のリビングを見せてくれ、投げ縄を使ったトナカイ捕獲の体験もさせてもらいました。といっても本物のトナカイ相手ではなかったけど、逆に遠慮なく投げられました(笑)。
 ホテルに戻ったのが14時頃。この日は土曜日だったので、スーパー以外のショップが早めに閉まってしまうため、残っていた稲荷寿司などをつまみ、買い物へ。SIIDA近くの川岸のスーベニアショップは冬季休業でしたが、サーミの民芸ショップと大きめのお土産物やさんがあったので、ククサを買いました。写真撮ってない(もちろん買ってない)けど、笑っちゃったのが、お土産物屋さんにあった“トナカイのフン型のサルミアッキ”。奈良にも“鹿のフンのチョコボール”とか、ありますよねー? 考えることはみんないっしょなんだなぁ、と。
 ホテルの向かい側(スーパーの横)に小さな牧場みたいなのがありました。カフェとB&Bもあったけど、営業してるのかどうか不明。暖かそうな毛に覆われた馬!

 犬ぞりはやらなかったので、唯一、身近で見たハスキー犬。黒いほうはオッドアイでした。

 スーパーでパイなどを仕入れて部屋に戻り、遅めの昼御飯。粉末のインスタントスープもこのお皿だと豪華に見えます(というか、平たいお皿とスープ皿、小さめマグとグラスしかなかった)。

 特にすることもないので、DSをいじっていたら、無線LANにつながることが判明。軽く調べものをしたり、仮眠をとったり。
 19時すぎ、現地のものを使った晩御飯を作ろう!と買ってきたのが↓ Poroがトナカイだということは知っていたので、トナカイ肉のハンバーグだろうと思ったら!

 なんか謎の四角くて平べったい肉が出てきました。ハンバーグではなく、挽き肉か肉シート(なんだ、それ?)だと気付いたものの、ほかに食材もないので、そのまま焼いてやった! 一応、バターで焼いて塩胡椒をしたんですが、ハンバーガーならともかく、そのまま食べるのはちょっと厳しかったです(笑)。癖が強いというより、硬くて味がない? 残念ながらベリージャムもなかったので、マスタードクリームチーズをつけて食べましたー。右側のは焼きチーズ=レイパユースト(わたしの知ってる数少ない単語!)。またしてもヘンテコな食事になっちゃいましたー。

 窓からずっと天気をうかがっていたのですが、この日はずっと曇り空。雪もパラついていました。20時すぎ、散歩でもしようかと出てみましたが、やっぱり雪。

 近くの教会。フィンランドの街灯はオレンジ色っぽいので、不思議な色に見えます。

 オーロラが見えないのは残念でしたが、結晶状の雪なので、地面もキラキラ光っていてすごくきれい!

 はっきりと結晶が見える! サラサラの雪なので、傘がなくても濡れることはありません。

 プログラムオートモードで写真を撮っては、アートっぽい!と自画自賛(笑)。

 月は出てるけど、ぼんやりとかすんでいます。

 22時頃、ホテルの部屋の横のカフェ&レストランから何やら賑やかな音楽(少し懐かしめのマドンナとか)が。車もじゃんじゃんやって来て、盛り上がっている様子です。これは偵察に行かねば!と、ちょっと覗きにいきました。……手前のカフェスペースは、まぁ、いわゆるクラブって感じ? 幅広い年齢層の方々がお酒片手に盛り上がっていらっしゃいました。奥のテーブルではタイ料理が供されている様子。謎肉食べるぐらいだったらフィンランドのタイ料理を試してみてもよかったなー(タイと中華料理屋さんはあちこちで見かけました。寿司もチラホラ見たけど、タイと中華のほうが人気が高いみたい?)
 トナカイとの交流ではしゃぎすぎて疲れてしまったので、現地の人間との交流は諦め、サウナに入って寝ることにしました。が、サウナで悲劇再び(笑)。早めに寝るだろうとタイマーをかけてあったのですが、思ったより遅くなったので、タイマーが切れてしまっていたんです。慌てて暖め直したものの、仕組みを理解していなかったせいで、「○時間後にスタート」みたいな設定にしてしまって、いくら待っても暖まってこない。中途半端に髪も濡れていたし、部屋よりはマシか、と、サウナで仮眠(笑)。しばらくして、はっ、この設定は間違っているのでは!?とスイッチを入れ直したら、けっこうな早さで暖まりました〜。
↓今回の旅で欲しくなってしまったもの、その1、スープ皿! テーブルが狭い我が家には向いてないとは思うんですけど、いい雰囲気になりますよねー。

↓本命。価格以上に収納が問題だー。

 長くなりましたが、最後にメモ。レインディアファームのPetri Mattusさんが最後に名刺とパンフレットをくれたので、サイトにアクセスしてみました→Petri Mattus  な、なんと、餌やりツアーひとり100ユーロなんですけど!? 190ユーロあったら夜間ツアー(泊まり?)に参加できちゃうんですけど!! もしかしたらホテルまでの送迎とか防寒具とかを含まないプランなのかもしれませんが、こんなに差があるなんてー。あんなにたくさんのトナカイに囲まれるというのはとてもおもしろい体験だったので(ラップランドでしか出来ないことだし)、後悔はしてませんけど……。夏は湖のほとりのテントに泊まることもできるよ〜と言っていたので、次回行くことがあったら直接メールで依頼してみようと思います。イナリ近辺に行かれる方、トナカイ牧場ツアー、オススメです! Petriさんは超ナイスガイだし、ご家族も温かい雰囲気で、楽しい時間を過ごすことができました。お子さま連れでも楽しめると思いますよー♪