サンタ村とオーロラ
10月15日、月曜日。8時30分起床。
朝食のレストラン。夜はナイトクラブっぽいレストランなのか、シックな雰囲気。
コーヒーばかり飲んでいますが、紅茶やフレーバーティーも各種揃っています。
ワッフルメーカー発見! 前回、サーリセルカのホテルリエコンリンナにありましたが、今回は初めて(にして最後。そういえば今回は日本食にも遭遇しなかった。時期によるのかもしれません)。生地を流し込んで、蓋をして放置。焼き上がるとスイッチが自動的に切れます。
スモークサーモンはなかったけど、焼いた鮭があった! 脂がのっていて皮が香ばしくてすごくおいしいです。
ヨーグルトとシリアルのコーナー。
ちょっと元気を取り戻した感のある朝御飯。ワッフルの横には生クリームとチョコレートソースがありました。ほんとはハチミツバターで食べたかったんだけど、この日は発見できず。
さて。諸説ありますが、サンタクロースのおじさんはフィンランドのコルヴァトゥントゥリという山に住んでいて、ロヴァニエミにあるオフィスに出勤しているそうです。ロヴァニエミにはサンタ村のほかに、サンタパークというテーマパークがありますが、この時期はパークは閉園中。ホテルロビーにはサンタ村行きのバスの時刻表が貼ってありました。本数はそこそこあり、10時10分のバスに乗ることに。
ホテルサンタクロース前には停留所がなく、徒歩数分のところにあるホテル ソコス ヴァークナとランタシピ ポヤンホヴィの間のあたりまで行ってバス待ち。日本人が何人かいたので、すぐわかりました。
ひとり片道7ユーロ。「カクシ(2人)、メノパルー(往復)」と言ったらちゃんと通じたよ(笑)!
約20〜30分でサンタクロースヴィレッジに到着。これは到着後の写真ですが、バスが小さくてびっくりしました。直通バスではなく、他の停留所にも停まる路線バスです。
サンタクロースヴィレッジ(以下、サンタ村)には大きな建物が2つ平行に建っていて、手前の建物にインフォメーション(日本語の地図をくれます。買わなかったので正確なところは不明ですが、北極圏到達証明書もここで発行してくれると思います)、トイレ、カフェ、土産物屋さんが、奥の建物にサンタクロースのオフィス、オフィシャルグッズショップ、そして何故かイッタラのアウトレットショップがあります。
入り口で出迎えてくれたサンタ像はアイヌの方の作品だそうです。
こっちがサンタオフィス。サンタ村の紹介はちょっとややこしいのでまた後回しにして、この日の出来事をまとめちゃいますね。
奥左手に遊具がいろいろ。その先に個室レストランがあるのですが……もちろん営業はしていませんでした。
板に打ちつけて焼いたサーモン、楽しみにしてたのにな〜。入り口は開いていたので、中をのぞいてみましたが、野外に小さな小屋がいくつもあって、ラップランドの昔の暮らしを体験しつつ、郷土料理が楽しめる、らしい。
ファストフード店とカフェが開いていたので、カフェへ。選択肢はポロ(トナカイ)orロヒ(サーモン)しかないので、キッシュをサーモン、パイをトナカイに。温めてくれたので、どっちもおいしかった! トナカイはコンビーフみたいな感じ。ベリータルトもおいしかったです。
このカフェも雰囲気があってかわいかったんですけどねー、もっと本格的な料理が食べたかったーーー。
サンタオフィス、この先は自分のカメラで撮影不可。この時期はすいていましたが、並んでいる間、退屈しないよう、ちょっとした(怖くない)オバケ屋敷的な仕掛けのあるコリドーが続きます。階段を登った先にベンチがあり、サンタさんと先客の様子が見られるモニターが。1組あたり、持ち時間は約3分。
この日のサンタさんは日本語がかなりお上手。「ようこそ〜」と迎えてくれました。「なんでフィンランドに来ましたか?」と聞かれたので、「オーロラを見にきたけど、まだちゃんと見ていない。サンタさんの力で今晩なんとか見せてください!」とお願い。
ちなみに入場してサンタさんに会うだけなら一銭もかからないので、ここまで来たらぜひ! サンタさんと会っている間にトントゥさんの扮装をしたスタッフが写真を3枚ぐらい撮ってくれます。で、正確な数字を忘れちゃったけど、大きめサイズのプリント1枚が20ユーロ、ハガキサイズ何枚か(10枚ぐらい? 適当ですみません)30ユーロ、3種類の写真とサンタさんと会ったときの動画、サンタ村の風景とロヴァニエミの名所の写真が入ったUSBメモリ49ユーロ。……料金だけ聞くとけっこう高いですよね。我々も当初は買うつもりさらさらなかったんですが、ついつい勢いでメモリを買っちゃいました(笑)。サンタマジックだな。人件費や維持費もかかるだろうし、まったくお金を落とさないってのも、ね。逆に入場料が5ユーロとかかかってたら、買わなかったかもしれません。
加工しまくった写真がこちら↓ サンタさんはとても大きくて、温かかったです。冷静に見ると我々の顔はものすごーく疲れてました(笑)。
もうひとつの見どころがポストオフィス。サンタさんからの手紙を手配することもできますし(これは日本からでも申し込み可)、通常の手紙も特別な消印を押してくれます。ポストは「当日配送」と「クリスマス頃、届くように配送」の2種類あり。今回はムーミンスポットに行く予定がなかったので、アドレスシールを持ってくるのを忘れました〜。
この日の気温は0度。日中は晴れていましたが、雪がちらほらと舞う瞬間も。
16時。バスの本数も限られているので、そろそろ帰ろうかと思ったのですが、敷地の少し離れたところにマリメッコのファクトリーショップがあるので行ってみることに。その手前にもレストランとお土産屋さんがありました。建物内のお土産屋さんも店によって品揃えが違い、同じものでも値段が違うことも! 買い物だけでも十分、半日は楽しめます。イッタラのアウトレットも、ヘルシンキで行く予定だったので買いませんでしたが、価格品揃えともにいい感じでしたよー。
なかなかうまく翻ってくれないウニッコ旗。ファクトリーショップということで、アウトレット価格のものから定価の新商品までいろいろありました。この旅、初の免税レベルでのお買い物〜。手袋と毛糸の帽子は早速、この夜から活躍してくました。って、よく考えたら、それって免税扱いにしてもらっちゃダメですね(汗)。
マリメッコで1時間がっつりつぶしてしまい、他のショップも閉店時間。バスに乗って市街地に戻りました。
ここで相方が酒屋が閉まるんじゃないか?と気づき、バスを適当なところで降りて、早足でスーパーへ。グロッギ発見!
ボトルがかわいいウォッカ。
昨日、間違って入ってしまったホームセンターでかわいいショップバッグを見かけていたので、荷物をまとめるために買いました。これが後で大活躍してくれることになります。
ホテルに荷物を置き、防寒着を持って(着込んだまま行くと食事中は暑いので)、ホテル前に停まってたタクシーに乗ってスカイホテル・オウナスバーラへ。
レストランは2階。ホテル料金はそんなに高くなかったので、リゾートホテルみたいな感じかと思ったら、ちゃんとしたレストランで、こんな格好で来てごめん〜って気分に。が、レストランの半分は日本人ツアー客で埋まっていた(ここに宿泊ではなく、食事だけしにきたみたいでした)。
食前酒はリンゴンベリーウォッカのカクテル。相方は赤ワイン。
「厨房から歓迎の印」と、出してくれたトナカイ肉のスモーク。おいしかった!
パン3種類。ハーブ入り黒パン、カリカリしたやつ、白パン、ハーブ入りのバターがまた旨い!
メイン。相方はイナリ湖でとれたアークティック・シャー(鱒の一種とのこと)、カリフラワー添え。
わたしはタラのレンズ豆添え。
窓から空の様子が見えるので、オーロラの兆しを待ちながらのんびり。コーヒーはマイルドとダークから選べ、たっぷりとポットで出てきました。相方は(順序が逆っぽいけど)スパークリングワインを追加。
デザートはなんと瓶入り! オーガニックのゴートミルクのヨーグルトプディング、クラウドベリーシャーベット、花添え。
フラッシュありで撮ってみたらこんなにラブリーでした。特にクセもなくクリーミーで、シリアル?がアクセントになってて、おいしかったです。極上ディナー、86.2ユーロ。
食事の途中、ツアーの添乗員さんが「オーロラも楽しみですが、今の夕焼けもとても美しいですよ」と言っていたので、便乗して屋上へ。レストランの横に外階段があり、屋上(喫煙スペースかも?)に出ることができます。
ゆっくりとご飯を楽しみ、21時過ぎ、外が真っ暗になってきたので、トイレでしっかりと防寒着を着込み、外へ。
出てる出てる! ホテル周辺は木々がライトアップされていて明るいので、ホテルを背にして森のなかへ。ツアー客はバスで宿泊ホテルに移動、希望者はオーロラ観測バスに乗ったようなので、ここからオーロラを見ているのはわたしたちだけ。
広い範囲にオーロラが出ているのですが、どうしても木や電線が視界に入ります。
写真だとしっかり出ているように見えますが、実は肉眼だと緑がかった白い雲がチラチラと光ってる程度。これは相方の一眼レフの写真で、わたしのコンデジではまったく撮影できませんでした。去年、サーリセルカで見たオーロラはわたしのカメラでもしっかり撮れたので、かなり弱い(&街の光が強い)んだと思います。
肉眼で見てもあまり楽しくないのもあって、相方はいっぱい写真を撮っていたのですが、ちゃんとした三脚がなかった(持ってるはずがどこかにいってしまって見つけられず。仕方ないので、一脚とコンデジ用のミニ三脚を使用)ので、残念ながらブレブレの写真が多いです。オーロラ撮影に挑まれる方は三脚を忘れずに(笑)!
カーテンのようにめまぐるしく動きます。
しかし、じっとしていると寒い! 少し薄くなってきたので、いったんホテルに戻り、ロビーのバーでホットチョコレートなどを購入。暖炉で暖まってから、外階段で屋上に上らせてもらい、高いところから観測することに。屋上には先客が数組、ほとんどが日本人でした。
星もきれい。方位磁石で北の空を確かめながら観測していたのですが、星がしっかり出ていれば北斗七星を目印にすればいいわけですね!
だんだんと雲が増えてきました。どーんとブレイクアップするところを見たかったのですが、夜も更けてきたので、見切りをつけることに。0時前、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらって、自分たちのホテルに戻りました。タクシーは行きが12ユーロ弱、帰りが15ユーロ弱でした。
サンタさんのおかげか、ラップランド滞在最終日にオーロラが見られて大満足。今回は天候に恵まれず、期待したほど大きなオーロラではありませんでしたが(15日にイナリかサーリセルカに滞在していたらもっと大きく見えたのかも!?)、見られただけでめでたしめでたし!