ヘルシンキ2日め

Too2016-01-25

 1月10日、フィンランドで丸々過ごせるのも今日まで。午前中から約束があったので、8時にレストランが開くと同時に朝御飯。まだ数人しかいません。ホリディインは朝食のありなしが選べて、朝食をつけると10〜15ユーロ程度加算されるシステムでした(会員登録したら安くなりました)。ホテルによっては部屋番号やキーの確認などをするところもありますが、何も言われないので、チェックしないのかな〜と思っていたら、スタッフによっては入ってきたお客さんに部屋番号を訊ねている様子。何も訊かれなかったのは堂々としていたからなのか、日本人は朝食をつけるものなのか……。

 おっ、クリスマスパイ、発見!

 グルテンフリーコーナーもあります。最初に泊まったサーリセルカのホリディクラブにもありました。前にも見かけたことがあるので、義務づけられているのかもしれません。一度食べてみたらあまりおいしくはなかったので、手を出さないようにしています。

 なんと、自動パンケーキマシンがありました!

 今日の朝御飯。

 クリスマスパイ! 焼きたてで温かいのがうれしいですが、冷凍パイシートっぽいというか、生地はムーミンカフェのほうがおいしいかも(笑)。

 パンケーキ。スイッチを押すと右側の皿の上に自動的に出てきて、枚数も設定できます。欲張ってみたけど、自分で焼くワッフルのほうがおいしいな。ワッフルはカリッとしているけれど、これはもっちり系です。

 8時10分、まだ夜の色です。

 この雪のなか、走っている人が! すごい。

 30分後。朝っぽくなってきました。

 9時半にホテルを出て、トラムに乗って出かけます。ヘルシンキはそんなに大きな街ではないし、トラムの本数も多く、あまり遅れることもありません。逆に早く着きすぎて外で待つと凍えるので、ぎりぎりに出ました。
 マツコの番組の見すぎで、トゥルク出身のマイケル・モンローが千葉のジャガーさんに見えた(笑)。

 昨日ほどではありませんが、雪がチラついています。

 建物……に見せかけて、工事現場を覆うシート。

 トラムの車内。日曜の朝なので、すいています。

 北海道の寿司! 最初に来たときに比べるとお寿司屋さんが増え、当たり前のようにあちこちで見かけます(カンピの広場にあったオシャレ寿司屋さんはクローズしたみたいでした)。一昨年の夏に来たときはラーメン屋さんはタンペレにしかなかったのですが、冬はお寿司よりもラーメンがいいと思うんだけどな。北海道の味噌ラーメン、バターとコーンをトッピングしたらフィンランド人にもウケると思う!

 alepaもスーパーです。24時間営業のスーパーも増えました。

 15分ほどトラムに乗って、Mさんと待ち合わせのカフェに到着! おおお、おいしそう。でも朝御飯食べたばっかり。

 と言いつつ、ここのシナモンロールは地元の学生さんの投票で1位に選ばれたこともあると聞き、頼んでしまいました。

 もちもちと食べ応えのあるシナモンロール。このときは食べきれなくて持ち帰ったのですが、夜中にホテルで食べたらとてもおいしかった! よく見ると“こるゔぁぷーすてぃ(往復ビンタ)”型ではなく、シナボンなどのアメリカ系(?)シナモンロールスタイルですね。

 時季モノのルーネベリタルトも頼まずにはいられまい。なんというか、アイシングが流れ落ちた大胆なルックス。「日本だったらコレを外国人旅行客には出さないよね、写真撮られるし」と大笑い。シロップたっぷりのしっとりタイプでジャムとあいまってけっこう甘かったです。

 キャロットケーキ。これもフィンランドの味!という感じがしておいしい〜。

 開店とほぼ同時に入ったのですが、あっと言う間に地元の方で埋まっていきました。犬をつれた老婦人からスウェット姿の男性まで、バラエティに富んだ客層でした。日本のカフェは若者が多い印象ですが、フィンランドは味のある人が多くて眺めているだけでも飽きない……と思うのは旅行者だからかなぁ。

 雰囲気のある二階席でまったり。おいしいコーヒーを飲みながら1時間ほどマシンガントークを楽しみました。話は尽きませんが、時間切れ。

 寒波でやっと海が凍り、「今日あたり歩けるかも」とお誘いいただいて、トラムの終点の先の海まで歩きました。

 海が真っ白な大地と化しています!

 Mさんが撮ってくれた写真。はしゃいで凍った海に寝ころぶ我々、慎重に降りてくる子ども、「気をつけなさいよ」と言いたげな大人。

 向こうに見えているのはトーベ・ヤンソンの壁紙のあるヒルトンカラスタヤロッパの建物。ってことはここは一昨年の夏、サウナ→海にドボン!を楽しんだのと同じ海!

 エンジェルを作り忘れていたので、三度めのダイブ! 空の写真を撮り忘れましたが、少し青空も見えていました。太陽は見られなかったけれど、青空を目にするのも久しぶり。気分が晴々としていきます。

 夏にはじゅうたん洗いにも使われる桟橋。

 桟橋の下。まだところどころ完全には凍り切っておらず、表面がミゾレ状になっている部分もありました。

 無鉄砲な旅を続けている我々ですが、Mさんがいなければ、さすがに凍ったばかりの海を歩く勇気は出なかったかも。貴重な体験をさせていただいて、忘れられない思い出がまた増えました。この旅では、川と湖と海の上を歩いたぞー! 感謝しつつ、Mさんと別れ、トラムに乗って駅方面に引き返す途中、トゥーロ湾あたりで下車しました。
 こちらもすっかり真っ白ですが、海上を歩いている人はいませんでした。

 もう旅も終盤。寒すぎて出番のなかったトゥーティッキを撮影。

 このへんはいつも最終日に飛行機に乗る前に散歩するあたりです。夏は水上サウナを見かけたこともありました。

 白樺は夏の緑の葉っぱも、秋のルスカも、雪化粧も、どれも絵になるー!

 積もったばかりのふわふわの雪。さらさら細かいパウダースノーだったラップランドとは違って、水分量が多そうな雪ですが、ずっと氷点下なので、日本のように湿っぽくなりません。風が吹くと舞うような、軽い、綿毛のような雪です。シロップ掛けて、かき氷にしたい!

 また中央駅に戻ってきました。13時15分。できれば眺めのいいところでランチを食べたい。

 駅の名物彫刻?にも雪が。

 マイナス10度。店内は暑いため、極暖ヒートテックのレギンスに裏フリースパンツという薄着なので、しんしんと冷えます。

 トラムの車窓から、「居酒屋」発見!

 ランチはカフェレガッタへ。ガイドブックによるとトラムの最寄り駅から徒歩8分だそうですが、慣れない雪道なので、時間がじりじり減っていきます。

 シベリウス公園方面に向けて歩いています。雪雲の間にのぞく青空が気持ちいい!

 東京のうちの近くにも緑はありますが、整備された大きな公園か、すぐ横に民家が林立しているちっちゃな公園がほとんど。ヘルシンキは水辺が多くて、視界が開けている感じで解放感があって、散歩が楽しいです。

 近くまで行っていると時間が足りなくなりそうだったので、シベリウスさんの首に遠くから「101歳、おめでとう!」と念を送りました。

 このあたりの海はまだ完全に凍っていないようです。

 カフェレガッタが見えてきました。

 開いててよかった。

 お店の正面。人気繁盛店になったとは聞いていましたが、入り口にまで人が溢れていました。

 ムーミンじょうろ発見。

 薄暗い店内の席はぎっしり埋まっていました。マッカラを焼きたかったので、コーヒー、クリームたっぷりのホットチョコレート、マッカラ2本、シナモンロールを買って店外へ。トレイのまわりの白いのはテーブルに積もった雪です。

 シナモンロール。2人で食べると察して半分に切ってくれました。

 マッカラ。ここも前にMさんが教えてくれたお店で、旅行客でも気軽にマッカラ焼きを楽しむことができます。

 先客がいっぱい。火のまわりの席は埋まっていたので、立ったまま焼きました。それはいいのですが、テーブルに置いたドリンクやシナモンロールに容赦なく雪が降りかかって、どんどん冷えていきます。

 火の上には一応、屋根がありますが、席までは覆っていません。

 ガイドブックにはテラス150席と書いてありましたが、本日は使用不能

 おいしく焼けましたー。マスタードとケチャップも置いてあります。

 手はかじかむわ、煙いわ、鼻水出るわ、遊びなのか苦行なのかわからくなってきました(笑)。サウラサーリ公園のファイヤープレイスまで行くよりは賢明なチョイスだと思ったのですが、そもそも雪の日にマッカラ焼きは無理があったのかもしれません(ちなみにマーケット広場のテントのスープ屋さんも意外に冷えます。寒い日はやっぱり室内で食べるのがよいかと)。
 雪をかぶったカフェレガッタ、かわいいですけど。

 14時半。行きとは違う路線のトラムに乗るため、別ルートを歩いて戻ります。なんとっ、この天候のなか、サウナ→寒中水泳を楽しむ人を目撃! 驚きのあまり盗撮しちゃってすみません。

 本当はこの日は夕陽を眺めてのんびりしたいと思っていたのですが、あいにくの天気。やっておきたいことを片づけることにして、15時20分、お約束の場所にやってきました。

 アラビアファクトリーです。日曜日はマリメッコやアアリッカ、イヴァナヘルシンキなどの路面店は休業。アラビアアウトレットは16時までやっているので、滑り込み。

 閉店時間が迫っていてゆっくりする時間はなかったのですが、博物館を覗いてみたら、いつもお世話になっているクリスティーナさんの姿が! ご挨拶だけでもできてよかったです。
 ざっくりアウトレットを冷やかし。

 ムーミンは持っていないものはなかったので(クニットの新シリーズはまだ発売前)、非定番色のカステヘルミのプレートを2枚だけ購入(写真はまた後日)。

 ヘルシンキマグも気になりましたが、マグはこれ以上買ってはだめだ(笑)。

 マグ本を置いてくださっていました!

 セール中のフィンレイソンでセールではない布を買いました。10センチから切ってくれるそうです。

 16時。来たトラムに間違って乗ってしまったので、途中、乗り換えをはさんで、荷物を置きにホテルに戻り、ムーミンショップに行くことにしました。

 本当は月曜に来たかったのですが、日曜日に18時まで開いているのは貴重なので、先に買い物を済ませておこう、と。

 40分ほどで買い物終了。免税枠以上は買いましたが、年々、物欲が落ちているのか、滞在時間が短縮されています(笑)。

 もう1店舗、新しくできたところにも行ってみたかったのですが、それはまた次回のお楽しみ。

 さて、18時すぎ。晩御飯はどこにしましょう? 間違いなく営業しているであろうカンピの地下を見てみることにしました。

 イベントの一環なのかどうかはわかりませんが、イルミネーションがきれいです。

 店内も。

 日本のアーノルドドーナツの味がオープン当初とはずいぶん変わってしまったので、本場で食べたいなと思っていたのですが、見当たりません。まさかスタバに乗っ取られたのか!? 空港に第一号店ができたあと、こことストックマンのところと、スタバが数を増やしつつあります。限定タンブラーはなくて、マグだけ。

 カジュアルなフードコートのようなところかドリンク中心のバー、イタリアン、エスニックなどしか見当たらず、ストックマンのデリのほうがフィンランドっぽいものが食べられるかな、でも、温かいものが食べたいし、と協議しながら、ヘルシンキの街をさまよう行き当たりばったりのわたしたち。

 もう確実に開いてそうな有名店Zetorに行こう、ということになったのですが、なぜか見つからず、シティセンタービルを抜けてストックマンのあたりまで来てしまいました。木こりさんたちは雪でも裸でがんばってます。

 駅側からビルの通路を通り抜けて、左側の階段だったのね。1時間ぐらいうろついていたでしょうか。

 トラクターが目印です。

 店内にもトラクターがいっぱい。広いお店なので、予約なしでも入れました。日本語メニューもあり、日本人グループの姿も何組か。

 ビールとリンゴンベリーワインを頼みました。

 パン。

 日本語なんだけど、わかったようなわからないようなメニュー。

 量が多いとも聞いていたので、まずは1皿ずつ。わたしはカラクッコ。

 ん、思ってたのと違いました。パンの断面に小魚ぎっしりっていうやつだと思ったのですが、ヤンソンの誘惑のように器に魚とじゃがいもを敷いて、上からライパン生地をかぶせて焼いたもの。サワークリームとよく合っておいしかったのですが、 いつかあの小魚ぎっしりを食べてみたい。

 相方はイノシシのソーセージ。

 そんなにクセもなく、しっかりした味でおいしかったです。こけもも入りケチャップなどのソースもおいしくて、田舎風ポテト(まるごと素揚げ?)が進みました。

 思ったほどのボリュームではなかったので、デザートを1品追加。ラップランドチーズカードとホロムイイチゴジャム。日本語だとかえってよくわからないとフィンランド語を参照したら、大好物の噛むときゅっきゅっというチーズ、レイッパユーストのようだったので頼んでみました。

 うん、甘いキャラメルソースで煮た温かいチーズがおいしい! ホロムイイチゴ=クラウドベリーはちゃんと果実から作った感じで、けっこう主張が激しかったです。こいつに限っては安いジャムのほうが食べやすい気がする(笑)。

 最後の夜なので、22時のサウナに間に合うように帰ろうと思ったのですが、ライトアップイベントも今日までと聞き、行ってみることにしました。

 教会の前の公園。21時ぐらいですが、たくさんの人で賑わっています。

 コンセプトがよくわからず、ちょっと怖い。

 いろんなタイプの作品がありました。

 おすすめと聞いて行ってみた、通りの角に設置された作品がおもしろかった!

 宙に浮かぶ雲のような物体。近づいてみると、電球がぎっしり!

 下がっている紐でスイッチをオンオフできる仕組み。

 みんな上を見上げて、無心にパチ、パチ。楽しいんだけど、わーっ!と盛り上がるのでもない感じがフィンランドっぽいような。

 ヘルシンキの街は縦列駐車がすごくて、どうやって出すんだろう?と相方がずっと気にしていました。ちょうど車を出そうとする人がいたので注目していると、ガツッとぶつかる音が! 当て逃げか!?と思ったら、ぶつかられたほうにも人が乗っていて、「ヘイ!」と怒りの声とともに降りてきました。すわっ、ケンカか、警察沙汰か!?とハラハラしていると、「なにすんだよー」「だいじょうぶ、どうってことないよ!」(当てずっぽう)てな感じでぶつかった箇所を撫で、「やれやれ」というしぐさであっさり解散。すごい、フィンランド人、おおらかすぎる! 日本だったら確実に警察呼んで保険屋さんに連絡コースですよ! あー、びっくりした。

 21時45分。昨日とは別のスーパーに寄って、ちらっと買い物。

 写真に撮ったものは買っていません。

ムーミン!」とはしゃいでいる女の子たちがいたので、てっきり日本人かと思ったら、違いました。香港か台湾でしょうか。

 やっぱり紙皿もあったのねー。

 22時頃、ホテルに戻りました。ちょうど混んでいる時間帯なのか、お風呂のお湯がなかなかたまらず。のんびり荷物を片づけながら日付が変わる頃、就寝。今日も濃い1日でした。