ムーミン氷の洞窟2020/2019フィンランド旅行(3)

何事もなかったかのように旅記録を再開しますよ~。f:id:Too:20200322141413j:plain

12月26日、旅のメインイベントです。この日から、ムーミン氷の洞窟(アイスケイブ)2020がオープン!  フィンランドのことなので(失敬)予定どおりにスタートしなかったらどうしようという一抹の不安を抱きつつ、はるばるヘルシンキからバスで4時間半。期待に胸を膨らませながら、7時頃起床。
まずは腹ごしらえ。

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クリスマスパイ(右)、シナモンロール(上)、スパイス入りのクッキーなど、半分にカットされていたので、いろいろ食べられてうれしい!

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ムーミン氷の洞窟が開く10時までにやっておきたい、もうひとつの目的がありました。それは朝のお散歩。ブログに記録していなかったのですが、実は2019年2月に、初回のムーミン氷の洞窟にも連れてきていただきまして、氷の彫刻にも感動したのですが、朝からひとりでホテルの周りを散歩して、アバント(寒中水泳)を見せてもらったのがすごくおもしろかったので、相方にも見せたかったのです。
が、そのときに知り合ったホテルの方はクリスマス休暇中。アバントもお休みでしたが、ヘルシンキは雪がなかったので、ブルータイムの雪景色をたっぷり堪能しようと、8時半ぐらいに出発。といっても、ホテル周辺をうろうろするだけですが、人けもなくて、ほんとーーーにリフレッシュできました! 

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寒中水泳スポット。この階段から水に入ります!

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気温はマイナス3度ぐらい。風もないので、そんなに寒くありません。澄んだ空気、静寂、少しずつ夜から朝に変わっていく空の色。もう最高!  ついついのんびりして10時直前にホテルに戻ると……!

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ホテルのロビーにムーミンいた!

何の告知もなかったので、セレモニーらしきものはないんだろうと思っていたら、いきなりのムーミン登場!  居合わせた子どもたちがあっと言う間に取り囲みます。気になるところではありましたが、わたしたちにはもうひとつ目的が。それはこのホテルの目玉であるスパ。昨夜は閉まっちゃっていたので、なんとしてもサウナに入りたい。そのためにスパアクセス権つきの高いチケットにしていたのです。

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夜のうちに撮影したプール。中央にサスケ的なフロート、わりと本気のスライダー、ジャグジー、サウナがあります。

10時半から1時間ほどサウナとプールを堪能。部屋に戻って荷物を片づけ、チェックアウト手続きをして、手荷物をフロントで預かってもらい、いよいよ氷の洞窟に向かいました。

フロントか特設ムーミンショップでリストバンド式のチケットを買い、ゲートを入って専用エレベーターで地下に行くのですが、誰もチケットチェックしてない(笑)。リストバンドをつけていない人もいっぱいいる(買っていないのか、つけていないだけなのかは不明)。さすが駅にも改札がない、良心任せの国、フィンランド

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エレベーターで地下に降りると、そこは冬のムーミン谷。まさかのムーミンに再会!

ムーミンがいてテンション上がったのですが、ムーミンさん、お疲れの様子(汗)。あまり引き止めても申し訳ないので、早速、展示を見てまわることにしました。

写真いーぱいあるのですが、さわりだけ。

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今回のテーマは新作アニメ『ムーミン谷のなかまたち』。ストーリーを紹介するボードがあり、それに沿った展示が並んでいます。

例えば、冬眠から目覚めたムーミンが、スナフキンに会いに南に行こうと決意して家を出て、滑ってひっくり返ってしまうシーン。躍動感あふれるムーミンのポーズ、橋と凍った水の質感の違いなど、技術の高さに感心。この写真だとムーミンがながらスマホしてて転んだみたいに見えますけど、光っているのはたぶんライトアップの光源(笑)。で、向こう側に見えているのがスナフキン。アニメの音声も使われていて、スナフキンムーミンに残した手紙の音読(英語)が聞こえます。f:id:Too:20200322122640j:plain

氷の彫刻自体は、とにかく素晴らしいんです。ホテルの地下の広大な空間という不思議さもあいまって、本当に冬のムーミン谷に迷い込んだかのような。が、個人的にちょっとノレなかったのは、この時点でまだアニメを見ていなかったんですね。新作アニメはかなり原作をアレンジしているので、原作にはないシーンがたくさん。例えば、このトゥーティッキ(おしゃまさん)、まだムーミンと出会ったばかりの設定なのですが、水あび小屋のなかで手回しオルガンを弾いてるんですよ! 原作ファンなら、この違和感、わかりますよね!?  春に向けての予行演習なのか(笑)?f:id:Too:20200322123736j:plain

冬のお話なので、ご先祖さまの像が多くてうれしかったのですが、ん、ご先祖さまのフォルムもなんか変だぞ(笑)?f:id:Too:20200322124314j:plain

ライトアップも見事! 色の変化によって表情が変わって見えるものと、ムーミンハウスのように固定した色で表現しているものがありました。

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このトナカイ? ヘラジカ?も、誰?と思ったのですが、あとからアニメを見たら、ああ、あれはアニメを忠実に再現していたんだ!と改めて感動。アニメを先に見ていたらもっと楽しめただろうな~とちょっと残念でした。もちろん、ストーリー説明のボード(日本語あり!)もあるので、場面の意味はわかるんですけどね。

また、今年はフォトスポットもいくつか作られていました。スノードームの中のムーミンハウス、写真のポーズを取るムーミンなども、ちゃんとアニメの場面を意識して作られていて、すごい!と(後から)思いました。

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13時頃、テンション上がって撮影しまくり、お腹が空いてきました。チケットは1日出入り自由なので、いったん上がってランチを食べることに。ホテル内の選択肢は晩御飯を出してもらったカフェか、朝食のレストランのビュッフェ。朝食とはちゃんとメニューが変えてあったので、ビュッフェにしました。f:id:Too:20200322130054j:plain

野菜たっぷり。ミートボール、刻んだリンゴにクリームをかけて食べるデザート(右手前)も美味しかった! 奥の茶色いのは、友人からクリスマスにいただいたご先祖さまのぬいぐるみ。全身茶色の、すでに廃番のレアものです♪

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帰りのバスは15時55分。ホテルの近くにはイッタラのアウトレットがあり、余力があれば立ち寄りたかったのですが、なぜだか荷物に重いし(増やしてはいないはずなのですが、濡れた水着とか。フィンランドのホテルは基本、浴衣/パジャマはなく、裸族ではないので、寝るときの服とか。カメラだけでもわりと重い)、欲張るのは止めにして、ぎりぎりまで氷の洞窟を楽しむことにしました。

氷なので、背後のものが透けて見えて撮影が難しい。ライトの色によっても雰囲気がまったく違ってみえます。ずーっと見ていても飽きません。f:id:Too:20200322131810j:plain

洞窟の奥にはムーミン以外の遊具も! スライダーや、氷の上をぐるぐるまわる遊具、チューブ(浮輪?)状のものに乗って滑り降りるコースなどなど。こちらももちろんがっつり堪能。

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15時過ぎ、余裕を持って移動開始。一瞬、アウトレットに寄れるかな?と後ろ髪引かれたのですが、道に迷ってしまい、大慌て。昨夜通った道を引き返すだけのはずが、行きと帰りって方向が逆になると混乱しません? 並行になっている歩道を歩いていたら車道に戻れなくなり、雪の積もった土手を強行突破したり(!)、お散歩中の方に「バスに乗りたいのですが、レッパヴィルタはどこですか?」と訊いたら、「この辺は全部レッパヴィルタよ?」と困惑されたり。グーグルマップに頼りつつ、なんとか5分前ぐらいにはバス停に着きました。

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他にも待っている人がいたので安心~。ところが、定刻を過ぎてもバスはきません。しかも、グーグルマップを見ると「バスは定刻通り発車しました」! これ、バス停についたのが時間ぎりぎりだったら、置いて行かれた!?って涙目になるやつ。

結局、マイナス3度のなか、20~30分ぐらい待たされました。行きのバスは二階建て指定席だったのですが、帰りは自由席。しかもバス、小さい! 普通にラジオの音楽が掛かっていて、乗っている人たちも電話でしゃべっていたり、子どもがゲームしてたり、騒がしいけど、普通の路線バスっぽい雰囲気。行きと帰りで全然違ってびっくり。降りるのも終点のヘルシンキなので、安心してひと眠り。

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ヘルシンキ到着が21時ぐらい。スーパーで夜食を仕入れて、夜のヘルシンキを楽しみつつ、アパートメントホテルへ。

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フロントは無人の時間なので、チェックインは内線(?)から電話をかけて、暗証番号を教えてもらい、キーボックスに入力するとカードキーが取り出せる仕組み。が、もう疲れ果ててて、耳で聞いた番号と指が押している番号がめちゃくちゃ(それでなくても数字に弱い上、英語だし)。なんとかキーをゲットして、地下のクロークからスーツケースを回収。よたよたと部屋へ。

部屋に入ってほっとひと息。前回とは違う建物で、クローゼットが奥にありましたが、懐かしい~。f:id:Too:20200322134358j:plain

今回はあまり料理する時間がなかったのですが、冷蔵庫と電子レンジ、湯沸かし、コーヒーメーカーがあるのはありがたい。

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憧れのタイルストーブ付きの部屋でしたが、ただの飾りで、使用はできませんでした。f:id:Too:20200322134603j:plain

部屋にはバスタブなし。でも! 共同サウナに予約を入れておいたので、サウナで疲れを癒すことができました。結局、この旅でサウナに入れなかったのは前日(25日)だけだったような。

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23時過ぎ、夜食。すごい色のドーナツは並べてみたけど、食べられずに翌朝に持ち越し。インスタント味噌汁が沁みる。f:id:Too:20200322134801j:plain

まだ3日目とは信じられない濃度。

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